スプーン―超能力者の日常と憂鬱

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  • サイズ B6判/ページ数 358p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784870314504
  • NDC分類 147
  • Cコード C0095

内容説明

スプーン曲げの清田益章、UFOの秋山真人、ダウジングの堤裕司。三人のサイキッカーと社会の間で揺れつづける、真面目でおかしい、迷宮ノンフィクション。

目次

1 終わらないファイナルバトル
2 挫折からのはじまり
3 あきらめきれない歳月
4 四年めの撮影初日
5 エスパーが生まれた北千住
6 超能力者という日常
7 等身大のエスパーたち
8 さよなら神様
9 額に張りついた一円玉
10 どうしてみんな隠すんだ?
11 逃れられない二者択一
12 残夜のTVに「職業欄はエスパー」
13 ドキュメンタリーの余韻
14 そして八年越しの願いは絶たれた

著者等紹介

森達也[モリタツヤ]
1956年5月広島県呉市に生まれ、新潟市で育つ。立教大学卒。87年テレビ番組製作会社入社。以後ドキュメンタリーを中心に、40本余りの作品を手がける。96年フリー・ディレクターとなり、翌年オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画「A」を発表、海外でも高い評価を受ける。著書に、『「A」撮影日誌』(現代書館)、99年放送のテレビ・ドキュメンタリー「放送禁止歌」をベースに書き下ろした『放送禁止歌』(解放出版社)がある。現在も、映像・活字双方から、独自の世界を構築している
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

38
読み終わった瞬間グッタリしました。疲れた。私自身は超常現象も超能力も肯定派で、もし自分が目撃できたらラッキーと思ってしまうでしょう。否定する人も勿論居て当たり前ですが、否定派の某教授や一部のマスコミ関係者の人間性には疑問を持ちました。その否定ぶりが強烈で、読んでいて疲れたのです。清田さん、秋山さん、堤さんを知らなかったので、生き辛い人生だろうと感慨深い。私なら内緒にするでしょう。内緒にはするけれどテレポーテーションの能力があったら嬉しい。2017/06/28

のんたん

4
『ドキュメンタリーは嘘をつく』を読んで、印象に残っていた作品の一つ。3人の超能力者との交流を持ち、超能力は実在するかというテーマに対峙し続ける著者。あとがきは「補足」となっているけれど、問題にしたいのは能力の真贋ではなく、日本社会の異端へのメンタリティという文章がストンと落ちる。読んで良かったです。2019/08/14

takao

2
ふむ2022/10/27

うみ

1
続編的な「オカルト」を先に読んだので、どうしてもこれを読みたくて必死に探した。著者の「わからない」ことへの苦悩にこちらも知らず力が入ってしまう。某教授はもっと毅然とした態度をとってほしい。2018/06/05

ねこや

1
「職業欄はエスパー」と同じ本ちゃうやろかと思って読んだらやっぱり同じやったσ(^_^;) でもまあええねん。久しぶりに読んでやっぱり面白かった。 3人の人間性は信じるけど、彼らの能力には猜疑心を払拭出来ない森さんの苦悩が秀逸。でも、この作品てかなり前やねんなー。最近ほとんどメディアに出なくなった清田氏も今現在でも人としての営みを続けてる。 超能力も怪異も人々の営みの中で見え隠れしながら、なんやかやと生き続けていくんやと思う。2016/08/11

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