内容説明
「官僚の中の官僚」と呼ばれるエリート集団大蔵官僚へのバッシングの嵐が吹き荒れている。しかし、批判だけでは何も生まれない。そこで今回、水面下で粘り強くコンタクトをとった結果、三人の大蔵官僚と極秘に接触することに成功した…大蔵官僚の本音情報全掲載。
目次
第1章 大蔵省主計局キャリア官僚・反町高雄(仮名)に会う(大蔵官僚こそは世界のトップ;「その質問は中級程度だ」 ほか)
第2章 主計局キャリア・軍司誠(仮名)登場(民が官よりも上などという発想はナンセンス;「国民福祉税」は絶対必要。住専問題は国民の責任だ! ほか)
第3章 大蔵官僚・上野行夫(仮名)―大蔵官僚はこうしてつくられる(大蔵官僚こそ、もっとも人間的;「君ね、天下りならウチだよ」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とらちゃん
3
大蔵官僚の接待疑惑で揺れた1996年、テリー伊藤氏が匿名会談に成功した大蔵官僚3名との生々しいやり取りが刺激的。既成事項への卓越した情報処理能力の自負と得体のしれない対応への不安感、東大法卒かつ国公受験2万人の上位20人という選民意識と同期の事務次官レースから脱落する敗北感、大蔵省キャリアのほとんどが文武両道という万能感と結婚相手や情事の女性までも負けたくないという執着心はほぼ共通だ。テリー氏に不愉快と言わせる鼻白む数々の発言は、実は中島敦「山月記」の「尊大な羞恥心」と「臆病な自尊心」の顕在化に思える。2021/08/26
pu
2
図書室本。対談相手が凄まじい。職場で雑談なんかするのだろうか。2017/07/22
りりぃママ
1
☆☆☆☆ 大蔵省幹部の赤裸々な話 その能力への自負の凄さは、嫌みを通り越している。 テリー伊藤は全く歯がたたず あとがきは、あまりにも的外れ。 情けない一般論を言ってどうする2020/11/06
440
0
インタビューを受けている当時の大蔵官僚について誇張して書かれすぎている気もするがバブル時代の世代とのジェネレーションギャップかも知れない。少なくともわあたしの知り合いの官僚にはこのような人はいない(農水・環境・特許・国土交通など限られるが)インタビュアーのテリー伊藤がバカにされてるからテレビ屋にはこんな風に面白おかしく(実際には寒い)答えておけばいいだろうといったインタビューを受けた人の投げやりな感じがある。2016/09/02
たかひー
0
★★★2013/08/02