内容説明
漢たちの時代。即断即決の角栄は、役人操縦にも長けていて、アメとムチを駆使して官僚を使った。近年、「政権の実質的運営者は官邸官僚」などと指摘されているが、角栄は彼らに丸投げなどせず、己の意志と腕とで政治を行った。その天才をバックアップして見事に田中内閣を誕生させたのが“選挙の神様”ともいわれた川島正次郎副総裁だ。昭和はすでに歴史となった。その最も面白い時代を最も面白く生きた二人の政治家。これから幕を開けるのは、即断即決の漢、田中角栄と、その角栄に天下を獲らせた漢、川島正次郎の物語である。
目次
第1章 角栄を総理にした男―いざ見参
第2章 カミソリ正次郎―切れ味を試す
第3章 一流の脇役―二番手として常に徹する
第4章 角栄が走る―うるさいチョビ髭
第5章 人心掌握の極意―角栄待望論の源泉
第6章 男の価値―後ろ盾としての器量
第7章 影の総理―冴える凄腕正次郎
第8章 角栄の聖戦―禅譲を阻む角栄の布石
著者等紹介
栗原直樹[クリハラナオキ]
昭和50年東京都生まれ。中央大学経済学部国際経済学科卒業。元衆議院議員公設第一秘書。秘書時代は主として地元選挙区を担当し、会合出席、集会の動員、旅行の見送りなどに奔走。知事選等の地方選にも従事した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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