内容説明
93歳“知の巨人”がやっている、ものごとを多面的にとらえる人生術!常識の枠をはずせば、自由な頭からおもしろい発想が生まれる。「オモテよりウラ」を楽しむ知の刺激剤!
目次
1 好奇心
2 ウソではない
3 目利きのシロウト
4 距離の美学
5 インサイダー国家
6 乱談・放談の知力
7 アウトサイダー思考
著者等紹介
外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
1923年、愛知県に生まれる。英文学者、評論家、エッセイスト。お茶の水女子大学名誉教授、文学博士。東京文理科大学英文科卒業後、雑誌「英語青年」編集、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授を歴任。専門の英文学をはじめ、言語論、教育論など広範囲にわたり独創的な仕事を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
36
禁じられることが、おもしろく思われるのは、本人と他者とではものの見方が違うからである(12頁)。おもしろいことは、正しいことより、生命力がつよい(40頁)。作品を生むのは作者であるが、50年、百年と生きつづけるのは、第三者によってである、というのが古典の本質である(65頁)。知識の豊富な人間が、間違った考えに迷いこむのは、先入観に目をくらまされているからである。知らなければいいのである(82頁)。敬語は、相手を尊敬するから使うのではない。ことばのコミュニケーションは、うっかりすると摩擦を生ずる。2018/02/03
ophiuchi
12
インサイダー、アウトサイダーという言葉が何度も出てきて、特にそこからトランプが大統領に当選した理由を述べた文章には納得。2018/10/22
良さん
2
日本人の行動原理はインサイダー的だとし、アウトサイダーになるためのさまざまな視点や方法を論じる。日本人が「ウチの会社/学校/家族」という時の「ウチ」なる発想がそれなのだ、と思った。「ウチ」の縛りから解き放たれた「知的自由」さを得たいものだ。 【心に残った言葉】三人が話し合うと、対立ではなく、交流が起こる。ただの混乱ではなくめいめいが自由に動く。三つ巴の合力であり、このエネルギーは独語、対話には見られないものである。(150頁)2018/01/06
カボ
2
私とは、ちょっと違うかな?と感じた所もあるものの、本音がとても分かりやすくて、思わずムフフと笑えるエッセイです。2017/10/25
しろたん
1
今まで読んだ外山先生の本のまとめみたいな。繰り返しインプットされて、復習に良い本でした。2018/05/21