黒い本

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  • サイズ B6判/ページ数 588p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865780628
  • NDC分類 929.573
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ノーベル賞作家の最大の問題作、遂に完訳!
「パムクのイスタンブールは、ジョイスのダブリンだ」――
ボスポラス海峡を擁する文明の交差路、イスタンブールの街で、行方不明の妻を追うガーリップを、新聞記者のいとこジェラールのコラムが導く。ミステリーの形式を踏まえながら、多彩な語りと時制をコラージュさせた、パムク個人のイスタンブール百科事典であり、イスタンブールの『千夜一夜物語』。パムク最重要の書、ついに完訳。

主人公のガーリップは、イスタンブールの弁護士である。幼なじみであり、伯父の娘であり、友人でもあり恋人でもあったリュヤーを妻とするが、ある冬の日、リュヤーは忽然と行方をくらます。ガーリップは、妻を捜しもとめてイスタンブールの街へ出かける。同じくいとこで新聞の人気コラムニストであるジェラールも姿を消すが、彼のコラムはその後も新聞に掲載され続ける。ガーリップが子どものころから愛読してきたその奇想天外なコラムが、彼の探索を方向付ける同行者となり、イスタンブールの裏通りや、歴史の片隅へと導いてゆく――。

【著者紹介】
オルハン・パムク(Orhan Pamuk, 1952-)1952年イスタンブール生。3年間のニューヨーク滞在を除いてイスタンブールに住む。処女作『ジェヴデット氏と息子たち』(1982)でトルコで最も権威のあるオルハン・ケマル小説賞を受賞。以後,『静かな家』(1983)『白い城』(1985,邦訳藤原書店)『黒い本』(1990,本書)『新しい人生』(1994,邦訳藤原書店)等の話題作を発表し,国内外で高い評価を獲得する。1998年刊の『わたしの名は紅(あか)』(邦訳藤原書店)は,国際IMPACダブリン文学賞,フランスの最優秀海外文学賞,イタリアのグリンザーネ・カヴール市外国語文学賞等を受賞,世界32か国で版権が取得され,すでに23か国で出版された。2002年刊の『雪』(邦訳藤原書店)は「9.11」事件後のイスラームをめぐる状況を予見した作品として世界的ベストセラーとなっている。また,自身の記憶と歴史とを織り合わせて描いた2003年刊『イスタンブール』(邦訳藤原書店)は都市論としても文学作品としても高い評価を得ている。2006年度ノーベル文学賞受賞。ノーベル文学賞としては何十年ぶりかという

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

85
オルハン・パムク、3冊目です。約25年前の作品ですが、新訳新装版、著者の最高傑作の呼び声が高いとのことです。イスタンブールを舞台にしたミステリのような幻想小説、中々難解ですが、雰囲気は楽しめました。次は最新作の「僕の違和感」にチャレンジする予定です。2016/04/27

どんぐり

78
パムクの本を読むのもこれで5作目。結婚生活3年にして失踪した妻リュヤーを探す弁護士のガーリップ。手掛かりはいとこの新聞記者ジェラールが書いたコラム。妻探しの物語とコラムの記事が章立てで交互に出てくる。妻の失踪といっても、ミステリーではない。イスタンブールの街並みに消えると別人となる物語。「古い物語の書き直し」とは千一夜物語ということか。これを書いたのはパムクである。ちょっと硬質な訳で難解である。2020/11/06

mii22.

51
薄暗い路地、死の影、曖昧な人の顔...読むほどに、夢遊病者のように物語の中をたゆたう不思議な感覚に陥る。ガーリップは失踪した妻が、同じ頃姿を消した妻の異母兄である人気コラムニストのジェラールと一緒にいるのではと疑い、二人を探し求めてイスタンブールの街を彷徨する。ガーリップを導くのはジェラールのコラム。その不思議な物語の中に二人の隠れ家を見つけるヒントがあると思い物語にのめり込む。主軸となるガーリップの妻探しに、隔章毎に挟まれるジェラールのコラムが興味深く、優れた短篇として読むことが出来る圧巻の構成。2016/04/27

syaori

50
路地を彷徨うように追っていたのは何だったのでしょう、失踪した妻(リュヤー)?ジェラールの夢(リュヤー)? 妻を探すガーリップと妻の異母兄ジェラールのコラムが交互に展開する物語で語られるのは、別人になりたい欲望と「自分にならならなくてはならぬ」という思い。このジレンマは形を変えて何度も語られ、ジェラールに憧れるガーリップの語りはコラムと溶け合い、読み進むほどに現実と幻想の間へと入り込んでいくようでした。そして最後、ガーリップにすっかり「近づいた」自分と彼の境の曖昧さに、本を閉じた今も夢のなかにいるようです。2017/04/19

みねたか@

27
失踪した妻と従兄弟を求めてイスタンブールを駆け回るガーリップ。探索のうち妻も敬愛する従兄弟も、そして自分自身までもが全く別人に思えてくる。著名なコラムニストである従兄弟のコラムが随所に挿入される。ストーリーは逸脱を重ね、重厚で味わい深いコラムでまた異なる世界に誘われる。それぞれがディテールまで凝っていて、眩惑された感覚のまま結末へ。今回は著者の掌中で転がっただけの感がある。再読する機会があれば全く別の景色が見えるのだろう。2018/04/08

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