幻滅―外国人社会学者が見た戦後日本70年

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幻滅―外国人社会学者が見た戦後日本70年

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865780000
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0030

出版社内容情報

右傾化を憂う「知日家」社会学者が見た日本。
戦後まもなく来日し、「知日家」社会学者として邦訳された著書も多い著者が、戦後七十年を経た今の日本をどう見るか。依然としてどこよりも暮らしやすい国、しかし中国、韓国ほかの近隣諸国と軋轢を増す現在の政治、政策には違和感しか感じない国、日本。一外国人だからこそ言える、これからの日本人への痛烈なメッセージ。

内容説明

依然としてどこよりも暮らしやすい国、しかし近隣諸国と軋轢を増す現在の政治、政策には違和感しか感じない国、日本。戦後まもなく来日、70年間の日本の変化をくまなく見てきた社会学者ドーア氏が、「親日家」から「嫌日家」へ!?

目次

第1部 親日家が歓迎される時代―一九五〇年代
第2部 占領「終焉」から安保闘争まで―1952‐60
第3部 安保からオイル・ショックまで―1960‐73
第4部 オイル・ショックからプラザ合意まで―1973‐85
第5部 プラザ合意から橋本内閣の誕生まで―1985‐97
第6部 新自由主義の浸透からアベノミクスまで―1997‐2013

著者等紹介

ドーア,ロナルド[ドーア,ロナルド] [Dore,Ronald]
1925年、イギリスのボーンマス生。ロンドン大学名誉教授。社会学者。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院卒業。戦時中に日本語を学び、1950年、江戸期の教育の研究のため東京大学に留学。その後、ロンドン大学、ブリティッシュ・コロンビア大学、サセックス大学開発問題研究所、ハーバード大学、MITなどで教鞭を取りつつ、主として日本の社会経済構造の研究、および日本の経済発展史から見た途上国の開発問題を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

34
複雑な読後感。◇戦後70年間、深く広く日本社会を見続けてきた著者にしか書けない一冊。大来佐武郎や丸山真男、そして志高い官僚たちとの交友などディティールも興味深いが、70年が一息に記されることで、自分たちの今を高いところから見られる鳥の視点が得られることが獲物だ。◇それにしても、自らの人生と重ねあわせた著書のタイトルが「幻滅」。それだけ著者は、戦後の日本が実現した平等や平和といった価値が日本から世界へと広がることを期待していたのか。それが今や防戦一方…。◇でも文章は諦めてない。その諦めの悪さを受け継ぎたい。2015/04/29

壱萬弐仟縁

27
字体大きく読みよい。鶴見和子、俊輔姉弟:姉との違いは、FBIの尋問で彼はアナーキストと言い張り、牢屋へ(45頁)。牢屋で 卒論を書き上げたというのが凄かった。学者と公共的知識人の違い:後者は、世の中を少し良くしたいという目的を持って、読者 に伝え、諭す(78頁)。開発問題:LSEでは、授業は社会制度概論、日本の社会構造および文化の講座(122頁)。LSE、いいなぁ。 第9章 民愚官賢、民弱官強の最後の時代(173頁~)。他、アベノミクスでは、日本は、論争の趣味がない、知的砂漠(226頁)。 2015/04/15

おおにし

17
戦後70年の日本に幻滅したドーアさんだが、それは新自由主義化、右傾化した日本の政治状況に幻滅しただけではなく、政治経済について、保守派革新派を問わずドーアさんと友好的で現実的な議論をしてくれた友人たちがどんどん亡くなり、コンセンサス重視で真摯な議論を避ける日本人ばかりになってしまったこともあるようだ。アベノミクス批判の論文を書いても賛成とも反対とも1本も反応が来なかったそうだ。「日本は論争の趣味のない、知的砂漠になってきた」というドーアさんの批判を重く受け止めたい。2015/07/25

ネコ虎

7
前半は戦後進歩派知識人との華麗なる付き合いの回想で、まさにノーテンキな古き良き時代の思い出話が一杯。左翼気分に染まっているから日本・世界の情勢分析は何とも甘い。これが最後の著作という割に切実感が感じられない。しかし後半の中曽根内閣成立後からやっと日本の良さを破壊する新自由主義導入への違和感を表明し始める。小泉竹中路線以後から米国式新自由主義に追随して恥じない日本指導層への幻滅が指摘される。日本的経営の再評価がなされるが、これは今の日本に取って必要なことだろう。中国について何故か大甘で左翼思考から抜けない。2017/02/09

izumone

6
外からの視点と内からの視点の両方をもち,学者(ご本人は「公共インテリ」を目指したそうだが)としての冷静な分析によって,戦後の日本をさまざまな側面から浮き彫りにしている。とても勉強になった。でも,その著者が現時点で抱いている感情が「幻滅」であるというのは,少し寂しい。2015/04/14

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