カラーセラピーと高度消費社会の信仰―ニューエイジ、スピリチュアル、自己啓発とは何か?

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865640281
  • NDC分類 147
  • Cコード C3036

内容説明

なぜ私たちは「本当の自分」を探しながら、「自分」を見失ってしまうのか?「思えば必ず実現する」「本当の自分を見つけましょう」―自己を巡るディスクールの中で、自分が何者なのかの答えをくれる快楽の装置は、現代の社会でどのように機能しているのか?高度消費社会における信仰の実態を学問的に究明する。

目次

プロローグ 点を線でつなげる
第1章 現代のカラーセラピー―オーラソーマという「キッチュ」
第2章 消費されるシンクロニシティ―日常の中の小さな狂気
第3章 神なき時代の処方箋―ナラティヴのおそるべき力
第4章 積極思考の功罪
エピローグ 「そこそこのものが一番いい」?
補遺章 チャクラとオーラの種明かし―確信犯C.W.リードビーター

著者等紹介

加藤有希子[カトウユキコ]
1976年、神奈川県横浜市生まれ。1999年、早稲田大学第一文学部美術史専修卒業。2001年、慶應義塾大学大学院哲学専攻美学美術史分野修士課程修了。2004年よりフルブライト奨学金にてデューク大学美術史表象文化学科博士課程入学。2007年、慶應義塾大学大学院美学美術史専攻博士課程単位取得満期退学。2010年、デューク大学美術史表象文化学科博士課程(Ph.D.)修了。2011年度立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー(GCOE「生存学」創成拠点)。2012年4月より埼玉大学基盤教育研究センター准教授(芸術学・芸術史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tetekoguma

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ナポレオン・ヒルなどによるポジティブ思考は90年代以降日本でも浸透しました。自己啓発のブームもあり、サンマーク出版などその分野に特化した出版社もあります。もともとはカルバン主義的な禁欲的な生き方に対するニューソート運動が起源です。中村天風なんかもこの流れですね。近年、ポジティブ心理学などサイエンスの領域にも影響を及ぼしています。本書でも著者は非科学的なものごとに対するアレルギーを明らかにしていますが科学信仰とは何かを考える材料にもなりました。自分を理解する、なりたい自分をイメージする、すべてに感謝・・・2021/10/14

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