すごいジャズには理由(ワケ)がある―音楽学者とジャズ・ピアニストの対話

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865590005
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C1073

内容説明

クラシックの音楽学者が知性派ジャズ・ピアニストに弟子入り!ビル・エヴァンズ“マイ・ロマンス”、マイルズ・デイヴィス“マイルストーンズ”、ジョン・コルトレーン『至上の愛』、チャーリー・パーカー“ヤードバード組曲”など、誰もが知る名演を題材に、ジャズの奥義を学ぶ!

目次

1 アート・テイタム―“ザ・モダン・ミュージシャン”
2 チャーリー・パーカー―モダン・ジャズの“父”
3 マイルズ・デイヴィス―モティーフ的思考
4 オーネット・コールマン―自由
5 ジョン・コルトレーン―自由とプロセスとしての音楽
6 ビル・エヴァンズ―スコット・ラファロとの異次元のアンサンブル
終章 ジャズにはいつもopen spaceがある

著者等紹介

岡田暁生[オカダアケオ] [Strange,Phillip]
1960年京都生まれ。大阪大学大学院博士課程単位取得退学。大阪大学文学部助手、神戸大学発達科学部助教授、京都大学人文科学研究所准教授をへて、現在同研究所教授。専門は音楽学。著書に『音楽の聴き方』(中公新書、第一九回吉田秀和賞)、『ピアニストになりたい』(春秋社、平成20年度芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『オペラの運命』(中公新書、第二三回サントリー学芸賞)などがある

ストレンジ,フィリップ[ストレンジ,フィリップ]
1960年テキサス生まれ。アリゾナ州立大学(学士:音楽教育/修士:クラシック・ピアノ)で学ぶ。グレン・ミラー・オーケストラのメンバーとして1988年に初来日、一〇年間甲陽音楽院(神戸)で教鞭をとった後、1999年より奨学金給費特別研究員としてマイアミ大学に招かれる。2003年にキース・ジャレットの即興についての論文で博士号を得る。2005年までマイアミ大学講師(ジャズ・ピアノ)。マイアミ時代には『ダウン・ビート』誌よりBest Instrumental Jazz Solist(2002,2003)、Best Jazz Original Composition(2002)、Best Jazz Instrumental Group(2001)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

44
この本を本当に理解するには、譜面やらコードやら音楽そのものに対する知識が必要だとは思うけど、そういうのに疎い僕でも十分楽しい。JAZZジャイアントを歴史で語らずにその音楽で語るというが今までにない気がする。巻末に動画のアドレスも載っているけど、それも充実。フィリップ・ストレンジは素晴らしいピアニストでドラムのラリー・マーシャルとの梅田のライブハウスでの演奏は記憶に残っています。もっと聴きに行けばよかったな。いい音楽はずっと体の中に残りますねー。。2014/07/18

アヴォカド

15
もちろん全部わかるわけではないけれど、ところどころ、なるほど!とかそうだったのか!とかやっぱりそうだよねー!とか。感性とか才能とかで片付けてしまわないで、理論で裏付けてくれてるのがいい。そういうのを求めていた。いいと思う音楽が更によく感じられる。2021/06/22

fishdeleuze

15
音楽学者とジャズピアニストとの対談集。6人のジャズ・ジャイアント――アート・テイタム、チャーリー・パーカー、マイルズ・デイヴィス、オーネット・コールマン、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンズ――を選び、主に演奏家の観点から、豊富な楽譜の引用やレコードの紹介とともに語られる。個人的にはテイタムとエヴァンズの章が非常に面白かった。ピアノを、それもジャズピアノを齧ったことのある人や今勉強中、これから弾きたいと思っている人にとってはとても興味深い本になると思う。楽器を演奏しなくとも、音楽の聞き方が変わる一冊。2014/11/07

1959のコールマン

9
☆5。面白く読めた。ありそうで無い、ジャズの音楽理論的分析。いや、あるにはあるのだが、それは専門的過ぎて一見さんお断りとか、ミュージシャン向けのテクニック教科書とか。とにかく一般の「ジャズに興味のある人」向けの本は無かった。ただ、本文が少なすぎ!ブラッド・メルドー、キース・ジャレット、セシル・テイラー、その他取り上げて欲しかったアーティストが沢山ある・・・。せめて400ページくらい欲しかった。でもまあ、これはこれでまとまっているのでOKです。さてと、アート・テイタム、もう一度聞き直してみよう。2018/12/21

暗頭明

9
1、まずビル・エヴァンズの章を確認し、晩年の演奏についての見解に共感したこと(p.213辺りから。「晩年の彼は本当に凄いですよ」p.215)、2、「「この音がああではなくこうなのがすごい」という分析的な次元から出発する(p.5)、肝心の「自分が惹かれるこの音楽のどこがどう凄いんだろう?もう少し具体的に知りたい!」」(p.6)という著者の問題意識に合点がいって、全部読む。楽譜や楽理はそのあとに、たとえ話を、たとえば「サイド・スリッピング」を映画のモンタージュや美術のコラージュに擬えたように、毎回(*に続く)2014/08/11

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