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トランプ現象とアメリカ保守思想―崩れ落ちる理想国家

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865281521
  • NDC分類 311.4
  • Cコード C0031

内容説明

「アメリカ・ファースト!」「移民排斥!」「日米同盟廃棄!」25年前、トランプとまったく同じ政策を掲げた大統領候補がいた。ニューライト、レーガン革命からティーパーティまで右派政治運動史と、ネオコン、リバタリアンだけではない知られざるアメリカ保守思想の最深部から、トランプ現象の真の意味を探る。

目次

第1章 壊れゆくアメリカ(トランプ現象があぶりだすもの;トランプはいかにして指名を獲得したのか;いま、アメリカに何が起きているのか)
第2章 トランプという男
第3章 トランプの反動思想(保守派の願望;再び混迷する保守思想;トランピズムに流れ込む反動思想)

著者等紹介

会田弘継[アイダヒロツグ]
1951年埼玉県生まれ。共同通信社ワシントン支局記者、ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長を歴任。現在、共同通信社客員論説委員、青山学院大学地球社会共生学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

107
2016年の大統領選で米国に誕生したドナルド・トランブ大統領の人となりを紹介するとともに、なぜトランプが支持されたのかを中立の立ち位置から分析する。◆本書の刊行は2016年。トランプ大統領当選間もない時期に、トランプ政権を危惧しているというのが著者の主張。その主張は後の歴史が証明していると言えよう。興味深かったのは、トランプが支持された背景だ。米国の政治家としてタブー視されてきた暴言を吐くトランプは発言するほどに支持率が上昇した。そこにあるのは、理想国家を追った結果に生じた白人中間層の政治への不満だった。2020/06/13

おさむ

29
米国は大統領選挙の真っ最中。本著は4年前の選挙におけるトランプ現象を主に思想面から解明しようとする。保守思想の説明がわかりやすい。仏革命を批判したエドマンド・バーク、米国建国の父ジョン・アダムスを源流にラッセルカークが戦後、伝統主義としてまとめた。その後リバタリアン、反共主義、ネオコンという4つの潮流になった。トランプのモデルは1992年の大統領候補だったブキャナン。トランプは失言が致命傷にならず、人気に繋がっている。これはレーガンにもあった陽性の魅力「テフロン効果」。うーむ、このままだと再選かもね。2020/03/13

ひかりパパ

12
8年前にオバマを選んだアメリカ人はオバマと対極にあるトランプを選んだ。没落しつつある白人中間層を熱狂させたのは50年代へのノスタルジーである。1950年代はアメリカが世界のGDPの約50%を占め、自動車産業が隆盛を極め「強いアメリカ」の時代。一方公民権法制以前の時代で人種差別が当たり前の時代。トランプ政権のメンバー見てるとウォール街出身者や大富豪の実業家が並んでいて没落しつつある白人中間層の願いが届くとは思えない。2017/01/10

hk

10
「亭主1人すら満足させられないのに、全米を満足させられるのかな?」 トランプによるヒラリー口撃の初弾がこれだった(笑) ポリティカルコレクトネス(政治的公平性)など意に介さず下品極まりないツイートを繰り返しながら支持者数を徐々に増やし、遂にトランプは共和党大統領候補の座に就いた(本書刊行時)。 本書はそんなトランプの台頭をアメリカ保守思想とは何かという文脈から解説しようとしている。だが複雑な勢力分布と難解なカタカナ言葉が込み入り過ぎていて、ワタシには理解が覚束なかった。勉強不足を痛感する次第である。2017/02/25

マラソンマン

9
日本の経済格差もアメリカと似ている。だが、まだ中間階層が追い込まれていない。2017/01/04

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