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内容説明
なぜ、人々の福利や社会正義を追求するソーシャルワーク実践が、ろう・難聴者の抑圧に加担しているのか。「ろう者の当たり前」こそが最も重要だという着眼点にたち、ろう者や難聴者を無力化してきたソーシャルワーク実践に省察的批判を加え、ろう者学の知見やろう者の視点を取り入れた「ろう文化ソーシャルワーク」を定義づけ実践につなげようとする意欲作。
目次
序論 研究の背景と目的
第1章 ろう者を取り巻く言説に関する現状と課題
第2章 ろう者を対象にしたソーシャルワーク実践の歴史的変遷
第3章 ろう者学のカリキュラム及び理論動向
第4章 ギャローデット大学におけるソーシャルワーク教育の歴史的動向
第5章 日本におけるろう文化ソーシャルワーク教育カリキュラム試論
終章 総合考察と将来展望
著者等紹介
高山亨太[タカヤマコウタ]
神奈川出身のろう者。現職は、ギャローデット大学大学院ソーシャルワーク研究科准教授兼研究科長。精神保健福祉士、社会福祉士。筑波大学大学院博士後期課程満期単位取得退学、ギャローデット大学大学院修士課程修了(第2期日本財団留学奨学金事業奨学生)、日本社会事業大学大学院博士後期課程修了。博士(社会福祉学)、修士(心身障害学)、修士(ソーシャルワーク)。専門分野は、精神保健、ろう者学、障害学。ろう・難聴者の相談機関や米国での児童相談所での勤務経験を経て、帰国後、都立中央ろう学校や都立葛飾ろう学校にてスクールカウンセラーとして活躍。また、金町学園(ろうあ児施設)、東京都聴覚障害者生活支援センター、東京聴覚障害者自立支援センター、聴力障害者情報文化センターなどにてソーシャルワーカーとして勤務。その後、東海大学健康科学部社会福祉学科実習指導担当講師を経て、2014年よりギャローデット大学に助教として着任。2019年より現職。日本人ろう者としては、初めてのギャローデット大学で終身在職権(テニュア)を認められた教員である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。