内容説明
子どもから子どもへの「性を介した暴力の連鎖」を絶つために!児童福祉施設という閉鎖的な空間で起こる「性的問題」は、性衝動や性的欲求だけの問題ではなくそのほとんどが児童間の力関係から生じる―。その「暴力」「支配」、そしてその結果として生じる「被害」「加害」関係をいかに防ぎ減らしていくか。10余年におよぶ研究と実践の中から生まれた必携のハンドブック。
目次
社会的養護における子どもの「性的問題」の実態と理解
第1部 性的問題の基礎知識(性教育プログラムのありかたとすすめ―児童養護施設での実践から;性教育の意義と目的―現場からの提言;性的問題における法的視点の重要性 ほか)
第2部 性的問題の実際と実践的取り組み(一宮学園における性的問題対応の経過;児童養護施設における生(性)教育プログラム
同仁会子どもホームにおける性的問題対応の経緯 ほか)
第3部 支援体制マニュアル―性的問題と関係機関の連携(児童相談所と施設との連携;多機関連携による支援と予防―性的被害経験後の人生に寄り添うために;性教育プログラムの実践と展開)
「性的問題」は児童養護施設だけで考えるべき問題か?―人権教育としての「性教育」のあり方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
6
この領域における現時点での集大成。基本的に生活に根ざした支援が必要であり、施設の現場の保育士さん等の真摯な取り組み勝るものはない。2022/04/01
ゆうか
0
・2分の1成人式で子供たちが悲しい思いをするケースがある。 ・性教育プログラムを通して大切にされなかった過去を大切な私である現在に繋げる役目を果たす。 ・性教育プログラムとして大切なこと①衣食住を安定させる②アタッチメント欲求によりそう③性問題の背景をアセスメントする ・③場合純粋な発達過程なのか、トラウマや誤学習によるものなのか。 ・加害児が認めなかったため、再発防止プログラムが実施できない ・こどもたちへの注意の仕方『機中八策』2024/03/09