内容説明
「発話困難な重度身体障がい者」の自己決定とはいかなるものか?世界で一番?かもしれない身体障がいの重い研究者、天畠大輔が、自らを事例としてそのプロセスその難しさを詳細に描き出し、自己決定という概念そのものに潜む矛盾を問う渾身の書!そもそも他者の介入を完全に排除した自己決定などあるのだろうか?
目次
第1部 本研究の性格と当事者研究(本研究の背景と目的;概念的枠組みの構築;本研究の方法)
第2部 「発話困難な重度身体障がい者」のコミュニケーション―青い芝の会の介助思想と天畠大輔における「通訳者」の特異性(青い芝の会における「発話困難な重度身体障がい者」;天畠大輔とは何者か―コミュニケーションの確立と拡張の経緯;天畠大輔における「通訳者」の変遷を通してみる通訳介助体制のあり方と課題;天畠大輔における「通訳者」の「専門性」について)
第3部 「発話困難な重度身体障がい者」のコミュニケーションのジレンマ(天畠大輔の「他者の介入を受けた自己決定」の実態;発話困難な重度身体障がいをもつ大学院生のリアリティ)
「多己決定する自己決定」が認められる社会へ
著者等紹介
天畠大輔[テンバタダイスケ]
1981年広島県生まれ。96年若年性急性糖尿病で救急搬送された病院での処置が悪く、心停止を起こす。約3週間の昏睡状態後、後遺症として四肢マヒ、発話障がい、視覚障がい、嚥下障がいが残る。2008年ルーテル学院大学総合人間学部社会福祉学科卒業。17年指定障害福祉サービス事業所「(株)Dai‐jobhigh」設立。19年立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了、博士号(学術)取得。同年より日本学術振興会特別研究員(PD)として、中央大学にて研究。20年「一般社団法人わをん」設立、代表理事就任。世界でもっとも障がいの重い研究者のひとり。専門は、社会福祉学、当事者研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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