しゃべれない生き方とは何か

個数:

しゃべれない生き方とは何か

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月25日 13時07分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 392p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784865001365
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0036

内容説明

「発話困難な重度身体障がい者」の自己決定とはいかなるものか?世界で一番?かもしれない身体障がいの重い研究者、天畠大輔が、自らを事例としてそのプロセスその難しさを詳細に描き出し、自己決定という概念そのものに潜む矛盾を問う渾身の書!そもそも他者の介入を完全に排除した自己決定などあるのだろうか?

目次

第1部 本研究の性格と当事者研究(本研究の背景と目的;概念的枠組みの構築;本研究の方法)
第2部 「発話困難な重度身体障がい者」のコミュニケーション―青い芝の会の介助思想と天畠大輔における「通訳者」の特異性(青い芝の会における「発話困難な重度身体障がい者」;天畠大輔とは何者か―コミュニケーションの確立と拡張の経緯;天畠大輔における「通訳者」の変遷を通してみる通訳介助体制のあり方と課題;天畠大輔における「通訳者」の「専門性」について)
第3部 「発話困難な重度身体障がい者」のコミュニケーションのジレンマ(天畠大輔の「他者の介入を受けた自己決定」の実態;発話困難な重度身体障がいをもつ大学院生のリアリティ)
「多己決定する自己決定」が認められる社会へ

著者等紹介

天畠大輔[テンバタダイスケ]
1981年広島県生まれ。96年若年性急性糖尿病で救急搬送された病院での処置が悪く、心停止を起こす。約3週間の昏睡状態後、後遺症として四肢マヒ、発話障がい、視覚障がい、嚥下障がいが残る。2008年ルーテル学院大学総合人間学部社会福祉学科卒業。17年指定障害福祉サービス事業所「(株)Dai‐jobhigh」設立。19年立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了、博士号(学術)取得。同年より日本学術振興会特別研究員(PD)として、中央大学にて研究。20年「一般社団法人わをん」設立、代表理事就任。世界でもっとも障がいの重い研究者のひとり。専門は、社会福祉学、当事者研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buuupuuu

15
重度障がい者にとって青い芝の会が考えるような強い主体性は現実的ではない。そこで、先読みし介入するような介護者に頼ることになる訳だが、日常生活に関するような事柄はルーチン化して対応できるものの、自己表現や創造的な行為に関わるような事柄の場合、介護者に専門性が求められるようになり、どうしても依存が避けられなくなる。介護者が変われば決定も変化してしまうのである。このとき障がい者の主体性や自己決定のあり方はどうなるのか。当事者としての自らのケースを詳述している。2022/07/12

rune

2
「発話困難な重度身体障がい者」の著者による博論本。著者は独自の「あ、か、さ、た、な話法」を用いて話し、「通訳者」=介助者がそれを書き取る形で執筆された。だが、この話法は意思伝達にきわめて時間がかかるため、便宜性を高めるために「通訳者」はしばしば「先読み」をする。また「それ、書いといて」という著者の指示によって「通訳者」が文章をこしらえることもある。——さて、このようにして書かれた本書は、誰が書いたものなのだろうか? いいかえれば、本書は著者の「自己決定」の産物といえるのだろうか? そう著者は問いかける。2022/10/05

YASU

2
人は他者に影響されつつ自己決定する.何かを想像する行為も「他への参照」が必ず付随する.そこでオーサーシップとは?という問いを,「重度障がい者」当事者が問い詰めた書.たしかに「個の業績であること」を当然の前提としてきた常識を超える,いくつかの問題を提起していると思う.その問題は巻末の立岩先生による「解題」で端的に提示されている.この筆者の文章を読んで感じたのは,とても読みやすいこと.癖とかアクの強い個性的な文章ではない(誰とは言わないが).共同作業には,そういう効果もあるのではないか.2022/06/15

pocky

0
重度障害者にとっての自己決定とは?論文形式で読み終わるのにかなり時間がかかりましたが、非常に難しい問いでした。一文字を伝えることに時間がかかる筆者にとって、先読みや提案してくれることの影響は?そしてそれは誰のものなのか?答えの出ない一冊。2023/10/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19405865
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。