内容説明
「生きるに値しない命」を地域と家庭の中に廃棄しては「親(家族)に殺させ」ようとする力動に静かに抗うために―「私がリンゴの木を植えても植えなくても世界は明日滅びるだろう」という明確な認識を持ち、世界の救いのなさにおののくしかないからこそ、私自身が今日を生きるために、私はリンゴの木を植える―。透徹した絶望と覚悟を共有する中で、出会い、耳を傾け合い、認め合い、繋がり合うこと。抗うすべと希望を、その可能性の中に探る。
目次
第1部 子どもの医療をめぐる意思決定(アシュリー事件;「白い人」の不思議な世界の不思議な「コンセント」;子どもをデザインする親たち;ボイタ法)
第2部 「死ぬ・死なせる」をめぐる意思決定(「死ぬ権利」をめぐる議論;「無益な治療」論;私たちはどのような存在にされようとしているのか)
第3部 「無益な治療」論を考える(「無益な治療」論が覆い隠すもの;日本型「無益な治療」論としての「尊厳死」;意思決定の問題として「無益な治療」論を考える;「出会い」から意思決定を問い直す)
第4部 親であることを考える(強い者としての親;相模原事件;弱い者としての親;「親を『ケアラー』として支援する」という視点;親にとっての「親亡き後」問題;リンゴの木を植える)
著者等紹介
児玉真美[コダママミ]
1956年生まれ。京都大学文学部卒。カンザス大学教育学部にてマスター取得。中学、高校、大学で英語を教えた後、現在、著述業。一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ゆう。
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