殺す親 殺させられる親―重い障害のある人の親の立場で考える尊厳死・意思決定・地域移行

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殺す親 殺させられる親―重い障害のある人の親の立場で考える尊厳死・意思決定・地域移行

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  • サイズ B6判/ページ数 375p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865000993
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0036

内容説明

「生きるに値しない命」を地域と家庭の中に廃棄しては「親(家族)に殺させ」ようとする力動に静かに抗うために―「私がリンゴの木を植えても植えなくても世界は明日滅びるだろう」という明確な認識を持ち、世界の救いのなさにおののくしかないからこそ、私自身が今日を生きるために、私はリンゴの木を植える―。透徹した絶望と覚悟を共有する中で、出会い、耳を傾け合い、認め合い、繋がり合うこと。抗うすべと希望を、その可能性の中に探る。

目次

第1部 子どもの医療をめぐる意思決定(アシュリー事件;「白い人」の不思議な世界の不思議な「コンセント」;子どもをデザインする親たち;ボイタ法)
第2部 「死ぬ・死なせる」をめぐる意思決定(「死ぬ権利」をめぐる議論;「無益な治療」論;私たちはどのような存在にされようとしているのか)
第3部 「無益な治療」論を考える(「無益な治療」論が覆い隠すもの;日本型「無益な治療」論としての「尊厳死」;意思決定の問題として「無益な治療」論を考える;「出会い」から意思決定を問い直す)
第4部 親であることを考える(強い者としての親;相模原事件;弱い者としての親;「親を『ケアラー』として支援する」という視点;親にとっての「親亡き後」問題;リンゴの木を植える)

著者等紹介

児玉真美[コダママミ]
1956年生まれ。京都大学文学部卒。カンザス大学教育学部にてマスター取得。中学、高校、大学で英語を教えた後、現在、著述業。一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

31
生きるに値しない命はあるだろうか。「死ぬ権利」「安楽死」をめぐり正当化される「無益な治療論」や優性思想。どんなに重い障害をかかえていようとも、その人には生きることで喜びは必ずあるはずだ。著者の障害者の親としての立場から生命倫理を深く考えることができた。また、施設を一律に否定する論があるが、それに対してもケアを自己責任としないための在宅と施設のあり方を考えることができ、とても勉強になった。2020/03/02

だまし売りNo

18
児玉さんは重度の障害を持つ娘さんと暮らしながら、安楽死や尊厳死、無益な治療論など医療と障害をめぐる生命倫理の問題について発信・発言している。 2021/10/09

ぽけっとももんが

8
新聞の書評で見た日に図書館の新着本で発見。重度の障害を持つ海さんの母親である著者だからこその力強い視点で、尊厳死や安楽死の向こうに見え隠れする「無益な治療」について警鐘を鳴らす。また、障害を持つ子の「親亡き後」についての心配は想像していたけれども、そもそも「亡き」になるまで親も高齢で病気にもなり弱気にもなる、そこまでの大変さには考えも及ばなかった。テーマが多岐に渡るのでついていくのも大変だったけれども、決してヒトゴトではない。ただ一度ならず出てきた「まなざす」という動詞には慣れなかった。2019/12/24

おさと

6
なんとも言えないようなひどいことが行われていたのだな…命、倫理、権利。いろんな立場でいろんな見方で議論されるだろうけど、闇が深い気がする。2024/02/10

中山りの

6
生命倫理や医療などのトピックや著者自身が当事者家族として経験してきたことなどから「生きること、死ぬこと」について問われている。そして後半、著者の親としての純粋な子への想いが吐露されるにつれて、一人の親としての自分は共感しかできなかった。専門家の意見は人が生きるための指針となりうるのだろうか。「生命の尊厳」などという言葉ではなく「この人が大切だ」と有無も言わさない気持ちがあって、そうやってヒトはずっと発展してきたんだということを、我々は頭でっかちになったとはいえ本当は痛いほど知っているはずじゃないのか。2020/02/29

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