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内容説明
マイノリティとしてのろう児が抱える不利益構造を新たな角度から抽出し、「ことば」=「日本語(国語)」という言語観と多言語社会への不寛容を批判する中から、誰もが「ことば」や「情報」から疎外または排除されない社会の形を展望しようとする、障害学的社会言語学の成果!
目次
第1部 序論(はじめに;ろう学校について)
第2部 現在のろう教育現場で起きている「ことば」の問題(ろう児と聴者教員の関係性と低学力;ろう児・者への英語リスニング試験)
第3部 ろう教育の変遷のなかで見られる「ことば」の問題(口話法と近代的言語観;言語権とバイリンガルろう教育)
第4部 ろう教育における「リテラシー(読み書き)」研究がもつ問題(リテラシー論の現状と射程;ろう児のリテラシー論の特徴と課題;ろう児の日本語リテラシー実践)
第5部 結論(本研究のまとめ)
著者等紹介
中島武史[ナカシマタケシ]
1983年大阪生まれ。CODA(Children of Deaf Adults)。関西学院大学文学部英文科(学士(文学))、関西学院大学大学院言語コミュニケーション文化研究科(修士(言語科学))、大阪大学大学院言語文化研究科にて学ぶ。大阪大学博士(言語文化学)。2007年より大阪市立ろう学校(現在の、大阪府立中央聴覚支援学校)中学部英語科の教員として勤務。現在は、関西学院大学手話言語研究センターの客員研究員を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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