内容説明
人が人を支援するということの基本的な見方とはどういうものなのだろうか?障害者グループホームとそこで働く世話人たち。その歴史的経緯や専門性について詳述した第1部と、聞き取り調査による“世話人の生の声”を素材に、その声を対人支援的な視点・立場で考察した第2部、今後の方向性を模索する第3部で構成。聞き取り者である“私の経験”と“世話人の言葉”とをつなぎ合わせる中から、日々紡がれる“支援の風景”を丁寧に掬い取ろうと試みた労作!
目次
第1部 障害者グループホームと世話人(グループホームにかかる基本的理解―体験することに視点を当てて;グループホームの歴史的考察―人はなぜ、グループホームを選択するのか;利用負担の方向性―措置制度・契約制度から応能負担・応益負担へ;世話人の位置づけ;世話人の専門性)
第2部 世話人の声に耳を傾けて(グループホームにおける生活世界へのまなざし―入所施設生活との比較において;世話人の声のまとめとその意味合い;知的障害者に主に関わっている世話人の言葉を通じて;精神障害者に主に関わっている世話人の言葉を通じて)
第3部 今後に向けて(支援の幅を広げるための問題提起―まとめにかえて)
著者等紹介
宮本秀樹[ミヤモトヒデキ]
1956年広島県生まれ。常磐大学准教授。広島修道大学卒業後、横浜YMCA、山口県庁(社会福祉職)勤務、東北福祉大学通信制大学院総合福祉学研究科社会福祉学専攻修士課程を修了。淑徳大学社会福祉実習教育センター嘱託講師等を経て、現職。専攻は、実習教育、障害者福祉論、就労支援サービス論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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