内容説明
『良い支援?』刊行から7年。使わせてと訴えた「重度訪問介護」の対象拡大が実現する中、あらためて問われているものとは何か!支援を使って、地域で自立した暮らしをしている人がいること。集団生活ではなく一対一の支援をモデルにすること…「支援」と「当事者」との間の圧倒的なズレに悩み惑いつつ、そのズレが照らし出す世界を必死に捉えようとする「身も蓋もない」支援の営みの今とこれから!
目次
第1部 ズレてる支援(生活・支援の実際;何を基準にして支援するか;亮佑の自立と自律;ズレてる支援/おりあう支援;支援は常にズレている)
第2部 重度訪問介護の対象拡大と生活の実際(重度訪問介護という枠組み;東京の北多摩地域の事例から;「重度訪問介護の対象拡大」の経緯とこれからのために)
第3部 次につなげる(重度訪問介護の対象拡大を重度知的当事者の自立生活支援につなげるために;パーソナルアシスタンスという“良い支援”;将来の支援の担い手について)
著者等紹介
寺本晃久[テラモトアキヒサ]
1973年生。学生時代に知的障害のある人の当事者活動を知る。2001年から自立生活者の介助を始め、現在は多摩地区で障害のある人が自立生活・地域生活を送るための介助やそのコーディネートをしている
岡部耕典[オカベコウスケ]
1955年生。東京都立大学大学院社会科学研究科社会福祉学専攻博士課程修了(博士)。現在、早稲田大学文学学術院教授。元障がい者制度改革推進会議総合福祉部会構成員。支援付き自立生活を営む知的障害/自閉の息子がいる
末永弘[スエナガヒロシ]
1968年生。介護者(ヘルパー)、支援者、介護コーディネーター。17歳、ろうの障害当事者と出会う。20歳、大学を退めて自立障害者のヘルパーとして働く。23歳、「自立生活企画」の設立に関わる。以後、「自立生活センターグッドライフ」、「ピープルファーストはなしあおう会」(現ピープルファースト東京)、「ピープルファースト東久留米」等の設立に関わる
岩橋誠治[イワハシセイジ]
1963年生。1987年~現在、たこの木クラブ代表。「障がいのあるなしに関わらず、誰もが地域で共に生きる」ことを願い、「子どもたちどうしの関係づくり」をめざすたこの木クラブを設立。子どもたちを切り分ける社会の課題を担う中で、今日では、成人した障がい当事者の生活全般に渡る支援を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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