内容説明
2000人の足湯ボランティアが聴き取った16,000の「つぶやき」。「つぶやき」を聴き、それを被災者の「声」として受けとめ、そこからの支援のつながりとひろがりを模索するケア活動としての足湯ボランティア。被災者の苦しみの傍に立って、毀損した心と主体の尊厳を回復する支援のありかたを構想しようとする、足湯ボランティア、災害支援団体、ケア職能者、社会学研究者による協働の記録。
目次
第1部 足湯ボランティア活動とその足跡(足湯ボランティア;つぶやきの足跡;足湯ボランティアの足跡;震災がつなぐ全国ネットワーク×日本財団ROADプロジェクト足湯ボランティア活動の記録―二〇〇〇人の足湯ボランティアが聴いた一万六〇〇〇のこころの声)
第2部 被災者の「つぶやき」分析(つぶやきの分類とその特徴;いっとき傍らに立つ―つぶやきから見る被災者の苦闘と足湯ボランティアの意義;「身体の声」を聴く―足湯での被災者の「つぶやき」分析から)
第3部 足湯活動の到達点(ケア活動のひろがりと実践理論としての足湯活動;災害時被災者ケアとしての足湯ボランティア)
著者等紹介
似田貝香門[ニタガイカモン]
1943年生まれ。東京大学名誉教授、東京大学被災地支援ネットワーク代表幹事
村井雅清[ムライマサキヨ]
1950年生まれ。被災地NGO恊働センター顧問、神戸松蔭女子学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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