銀河叢書<br> 燈火

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銀河叢書
燈火

  • 三浦 哲郎【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 幻戯書房(2016/08発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784864881067
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

出版社内容情報

移りゆく現代の生活を研ぎ澄まされた文体で描く、みずみずしい日本語散文の極致。晩年の未完長篇を初書籍化。解説:佐伯一麦

三浦哲郎[ミウラテツオ]
1931年、青森県生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒。1955年、「十五歳の周囲」で新潮同人雑誌賞を受けデビュー。1961年、『忍ぶ川』で芥川賞を受賞、同作は栗原小巻・加藤剛主演で映画化されたほか170万部を超えるベストセラーに。著作に『ユタとふしぎな仲間たち』『素顔』『少年讃歌』『白夜を旅する人々』『完本 短篇集モザイク』『師・井伏鱒二の思い出』など多数。

内容説明

文体の鬼、最後の連作短篇集。井伏鱒二や太宰治を経て、三浦文学は新しい私小説世界を切り拓いた。移りゆく現代の生活を研ぎ澄まされた文体で描く、みずみずしい日本語散文の極致。初書籍化。

著者等紹介

三浦哲郎[ミウラテツオ]
1931年3月16日、青森県生まれ。県立八戸高等学校を経て早稲田大学政治経済学部経済学科へ進学するも、50年に休学し、八戸市立白銀中学校で助教諭として教える。53年、早大第一文学部フランス文学科へ再入学。在学中の55年、同人誌「非情」掲載の「遺書について」を改稿改題した「十五歳の周囲」で新潮同人雑誌賞を受賞しデビュー。卒業後の61年、「忍ぶ川」で芥川賞を受賞。76年『拳銃と十五の短篇』で野間文芸賞、83年『少年讃歌』で日本文学大賞、85年『白夜を旅する人々』で大佛次郎賞、90年「じねんじょ」で川端康成文学賞、91年『短篇集モザイク1 みちづれ』で伊藤整文学賞、95年「みのむし」で川端康成文学賞を受賞。2010年8月29日、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あじ

41
清らかな家庭の好日が、柔らかな燈火となって心の芯から温めてくれた。巣立ちの準備を始めた娘たちを、父と母が躊躇いがちに日和見する叙述は、我が両親を眼裏に映す投影機のように鮮明な情景であった。初老を迎えた主人公が、日々の変化を穏やかに受容していく。言の葉を一枚一枚川の流れに乗せるように。未完で終わる連作短篇。2016/11/13

ばおめい

5
●ほかの本で、作者に壮絶な生い立ちがあることを知った。きょうだいの相次ぐ自殺や失踪を経験したこの人がどんな文章を書くのか知りたくて●冒頭で喀血した父と、妻と娘たちの穏やかだけど少しずつ変わっていく日々。文章は平坦でも温かい●常に娘たちの自立と変化を予測し、何が来ても受け入れる準備がされているような●作者が亡くなり未完に終わった作品。いずれくる死をまなざすとき、日常のふとした光と色彩が色濃くなる。2019/01/14

Mayu

5
装丁に惹かれて。作者の三浦哲郎さんのことは全然知らなかったのですが、しっとりした情感溢れる物語で久しぶりに読んだフィクションがこの作品で良かったです。場面は主人公の吐血で始まるので、何か不穏な、事件が起こりそうな予感をしてしまうのですが、特に大きな事件が起こり、それが解決されていくようなお話ではなく、巣立つ歳頃の娘たちのいる家庭の日常が淡々と描かれて、幸福な、でも、後書にもあるように、子供たちがいる団欒が様変わりしていく物悲しさ、年老いていく自分や身内を感じる切なさみたいなものが漂う美しいお話でした。2016/11/09

CD

1
未完の小説。体調不良で中断したことになっているが、その後何年間も他の仕事はしている様子。書くのをなぜやめたのか本の中で書かれていないので??出版社でもトラブルでもあったのかと想像してしまうが、本に載ってる娘さんの話にはそういう逸話は出てこない。話の内容は、これ以上ない程仲のいい家族の日常の話。うちの家庭とは全く違うが、家族愛の話ってなんでこんなに心あたたまるんだろう。この優しい雰囲気のまま話が途切れたことは、読む側にとってはよかったのかもしれない。2021/06/05

アオ

1
図書館で借りた本。三人の娘をもつ馬淵の連作短編集。移り行く生活を研ぎ澄まされた文体で書く、未完の作品。喜びも悲しみも懐かしも老いや死が、すべてこの一冊に詰まっている。馬淵家を全く知らないのに、不意に録音してしまった三女とその祖母の会話の話を読んだとき無意識に微笑んでしまった。なぜか自分もその場にいるような懐かしさを感じた。家族の時間は無限じゃない、でも娘たちが成長し巣だって行っても家族が揃えば自然と燈火の下に集まり語り合うんだろうな。2019/03/17

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