目次
1 作家論(バンクシーズ・リテラシー―監視の視線から見晴らしのよい視野へ;BNE―水の透明なリテラシー;レター・レイサーズ―ラメルジーと武装文字の空気力学;絵画とスピード違反―サイ・トゥオンブリとホセ・パルラ;誘拐と競売―ゼウスと有名性について;スウーンとストリート・アートの「新しいはじまり」;パリー・マッギーの「界面」;Obey Me―横断と支配の論理)
2 都市と落書きの文化史(前史(一八六二‐一九六七)
グラフィティとプロテストの落書き
地下鉄の時代とそれ以降)
3 現代日本との接点(スタイル化するシミュラークル―グラフィティ文化とオタク文化;日本の視覚文化とライヴ・ペインティング的なもの;匿名性の遠心力―震災から考える)
4 美術史に照らして(アゲインスト・リテラシー)
著者等紹介
大山エンリコイサム[オオヤマエンリコイサム]
美術家。1983年、イタリア人の父と日本人の母のもと東京に生まれる。慶應義塾大学卒業後、東京藝術大学大学院修了。グラフィティ文化の視覚言語を翻案したモチーフ「クイック・ターン・ストラクチャー(Quick Turn Structure)」を軸にした壁画やペインティング作品を発表し、注目を集める。また、現代美術とストリート・アートを横断する視点から、エッセイや論文の執筆も行なう。2011年秋のパリ・コレクションではコムデギャルソンにアートワークを提供するなど、積極的に活動を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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