目次
食べものつくる建築土木(丸干し大根の大根櫓(宮崎県宮崎市田野町)
柿屋(京都府綴喜郡宇治田原町) ほか)
土地の特性を活かすちえのかたち(木造ビニールハウス(愛媛県伊方町)
遠州灘の砂防(静岡県掛川市) ほか)
山・里の美味しい食べもの(串柿の柿屋(和歌山県伊都郡かつらぎ町)
凍み豆腐干し(福島県福島市) ほか)
くらしを守り、くらしを彩る(ナヤ、スベリ(愛媛県伊方町)
壁結(福岡県うきは市))
海・川のめぐみをうけとるしかけ(海苔ヒビ(三重県南伊勢町)
カキ養殖(台湾金門島) ほか)
著者等紹介
後藤治[ゴトウオサム]
1960年東京都生まれ。工学院大学建築学部教授。文化庁文化財保護部建造物課文化財調査官であった経験から歴史的な建築物や町並の保存・活用に力を注ぐ
二村悟[ニムラサトル]
1972年静岡県生まれ。工学院大学建築学部客員研究員、ICSカレッジオブアーツ非常勤講師ほか
小野吉彦[オノヨシヒコ]
1967年愛媛県生まれ。写真家。(公社)日本写真家協会会員。文化財建造物撮影を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
menmen
11
ドライブしていると、何を作っている建物なんだろう?と、田畑の周りにある建造物に目が行きます。この本は、そんな私の疑問に写真つきで親切に教えてくれているような本です。まだ見たこともない、または地域差のある櫓だったり、たとえば養殖の様子だったり、そんなものを探しに、この本を持って出かけたくなりました。マニアックかな?(笑)2014/02/13
たらこりっぷ
9
人間はしかけを準備し、自然の力や自然の恵みを上手に選び出してたべものに詰め込んでいく。大根を干すやぐらに干し柿の暖簾。人間はいつもたくましく、いかに食を確保するかに一生懸命です。この本にある写真には人間の姿がほとんど写っていませんが、しかけそのものを見るに付け、人間の偉大な力を感じずにはいられません。ほれぼれ~とします。見に行って美味しいたべものを味わいたいです。2014/03/11
アメヲトコ
5
良書。大根干しの櫓、砂受けの垣、養殖の仕掛けなど、農林水産業に関わるさまざまな構築物が紹介されます。一見粗雑に作られたかのような構築物も、それぞれの土地の日照、風、気温、地形、地質などさまざまな条件との応答の結果作られてきたものであることがわかり、風景を見る目が開かれました。大規模化・グローバル化とは異なる方向での「食」の可能性について考えさせられます。2014/04/06
rbyawa
3
e029、農村や漁村に、生業の合間に作っていたのだろう換金性の高かったり、保存が利くような干し柿とか、干物だとか、凍み豆腐などを作るための構造物というか、家の一部だったり外の小屋だったりするところが、昭和の時代を越えて数を減らしつつも少しずつ残っているよ、ということを紹介した写真と少しずつの解説の本なんですが「美味しくなきゃ残らないよ」と語られていたり、これからの農家の在り方の話などがぽつぽつと差し挟まれていて、いわゆる自然だとか、環境などの本とも言えるんでしょうか。まあでも、見て面白いものは面白いよな。2014/01/29
shinoyan
1
こんな仕掛けを見つけに行くグループを、こんど作ってみよう2014/10/14