『あしたのジョー』とその時代

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864272148
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

目次

第1章 ジョーはこう闘い、こう生きた
第2章 『あしたのジョー』の時代―あの5年4ヶ月を傍観する
第3章 実録・「週刊少年マガジン」編集部
第4章 アニメ版『あしたのジョー』をめぐる熱いドラマ
第5章 原作者、梶原一騎の虚像と実像
第6章 『あしたのジョー』の聖地を歩く

著者等紹介

森彰英[モリアキヒデ]
東京生まれ。フリージャーナリスト。東京都立大学(現首都大学東京)人文学部卒。光文社に入社、「週刊女性自身」の編集者を経て独立。数多くの雑誌、新聞の取材執筆に携わってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マーブル

12
大ヒットしていた『巨人の星』との関係。週刊少年マンガ誌同士の激烈な売り上げ競争。ストーリーが練り上げられていく過程の裏話。梶原の原作と、そこに忠実であろうとしながらイメージを広げて表現したちばてつや。『巨人の星』は親子がテーマであり、次は師弟関係をテーマにしようという方針。 依然『巨人の星』が連載中であったため、原作者梶原を別ペンネームとしたこと。  梶原が多忙であった事もあるが、当時は原作者の地位がマンガ家より低く、またすでにちばの地位が確立していたことによる、ちばの優位性。そのため起こる原作との乖離。2022/10/05

templecity

11
光文社に勤務していた著者。あしたのジョーが連載されている時代は、ある意味昭和の激動の時代。沖縄返還、三島由紀夫割腹事件、浅間山荘事件、安田講堂占拠事件、よど号事件等。岡田有希子自殺直後の事件がFOCUSに掲載されるなど、ある意味マスコミもなんでもありの時代。光文社でもタクシー、交際費使い放題で出版社の良き時代。少年漫画もジャンプが650万部、マガジンでも400万部記録したこともあった。梶原一騎も原作者の地位を引き上げた。(続きあり) 2022/05/21

田中峰和

3
学生の反乱が世界を席巻した1968年、少年マガジン新年号から「あしたのジョー」が開始。同誌には梶原一騎の「巨人の星」が既に連載中なので、原作は高森朝雄名義。「巨人の星」「愛と誠」が色あせたのに、ジョー神話はいまだにファンの心を引き付ける。その理由は、梶原が多忙すぎて、ちばてつやにまかせっきり状態だったことがあげられる。梶原の原作では導入部からリング上のシーンだった。ドヤ街の子どもたちの躍動感や人間関係を描くことで作品を重層化させたのはちばの功績。文学者に憧れ漫画を見くびっていた梶原の晩年は悲惨だった。2017/01/09

くらーく

2
高校生の頃。夏期講習だったかな。全巻を机の下で読みましたな。何をしに学校に行っていたのやら。 その時代からちょっと下の世代ですが、時代の説明は参考になりますね。よど号事件、あさま山荘事件、三島由紀夫、川端康成の自殺などなど。今も昔もそんなに違わないかな、と。 本書で改めて考えさせられるのは、手塚治虫と梶原一騎が、どちらも50才で亡くなっている事ですかね。どちらも、報道で聞いたことはあるはずなのだけど、本書を読んで、「若いな」と。二人が残された実績をみると、たった50年だっけ?と思います。濃いな、人生が。2020/12/05

みさと

2
昭和世代にとって『あしたのジョー』は外せない作品。タイトルを見たときに即、本をつかんでいました。 ジョーの生き様を振り返るとともに、作品が歩んだのはどんな時代であったのかを見ていきます。 僕はテレビ作品を見ていた世代ですが、昭和世代は読めばあの時を思い出すはず。2017/12/23

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