出版社内容情報
C・W・ニコル氏推薦!1200年前の美しい景観を取り戻せ!ドロンコになって生き物たちと向き合い続け、そして池に奇跡は起きた!
第一章 結成! ソウギョバスターズ!
腐りゆく大沢池/安請け合いした「お願い」/中国四大家魚の一つ「ソウギョ」/日本に大量に放たれたソウギョ/五つの難題 /結成! ソウギョバスターズ!
第二章 殺していいの?
人間の都合で連れてこられた生き物/マングースの裏切り/「かわいい!」の悲劇/北海道ブルーリスト二〇〇四/「おさるさん」から「エテコウ」へ/ソウギョが害魚になった日/「殺していいの?」/野生動物を人間の都合で殺してもいいのか?/カイバブ高原の悲劇/ソウギョに「景観管理マネージャー」となってもらう/何匹を残して何匹を捕獲
するのか?/「殺していいの?」
第三章
問題はソウギョだけじゃなかった!
一筋縄ではいきそうにない/なぜ「担い手」による測量が必要なのか/
既存の平面図との誤差を確認する/歩いて基準点を設置/水深の調査はハプニングだらけ/ソウギョの隠れ場所がわかった!/「極楽浄土」から「地獄絵図」に/過去にも行なわれていた水質調査/現在の大沢池の水質が教えてくれたこと/大沢池の水質と浄化のメカニズム/樹木にも影響が出始めていた/「先生、『タンスにゴン』の匂いがします!」/二
重苦にさらされていた樹木/悲惨な結果/桜名人・佐野籘右衛門氏の予言/大沢池に棲む生き物/数々の証言からみえてきた美しい大沢池/二月の池で捕獲調査!
第四章 ソウギョ捕獲大作戦
もはや一刻の猶予もない!/強力な助っ人/ソウギョとの初対面/二日で五匹しか釣れなかった……/池のソウギョを追跡せよ!/
ソウギョは意外と気が弱い/大量捕獲の方法は?/水を抜いてもソウギョは捕まえられない/地引き網を使おう!/網を作るために必要なデータ/追跡データを網作りに活かす/ソウギョ捕獲大作戦!/一五〇〇人のどろんこ
第五章
「いけばな」の中にあった復元情報
一二〇〇年前の景色は?/華道「嵯峨御流」にあった復元情報/衝撃!「景色いけ」に生物多様性を表す生態系の景色があった/華道家と一緒に作成した「大沢池景観復元計画図」/数十年ぶりに白いハスが咲いた!/ハスの花の不思議
第六章
よみがえる大沢池と生き物たちの風景
爪紅のハスの出現/風景ができあがっていく!/ヒシの出現・ヒシハムシ大発生とその後の奇跡!/樹木も回復し始めた/二〇〇七年という奇跡/祝いの証「観蓮節」と、仲間に加える証「命名式」/命名「名古曾」と象鼻杯
第七章
その後の大沢池と生物多様性プロジェクト
増殖するヒシ/大変なヒシ刈り作業 /新兵器「スパゲッティ・マシーン」完成!/高校生と先生が開発するヒシ刈り機/維持管理の失敗が私
たちに教えたこと/暴れもの登場/利用者コントロールのための動線計画/可動式ななこ垣/広がっていく生態系の輪/変わっていく生
物多様性への意識/守りたい原風景、取り戻したい心象風景/全国大会に一〇万人もの見学者が!/使いながら生物多様性を守る
おわりに
【著者紹介】
1949年新潟県生まれ。京都嵯峨芸術大学芸術学部教授。京都嵯峨芸術大学観光デザイン研究センター所長。日本エコツーリズム協会理事。日本ガラパゴスの会理事。1973年東京農業大学卒業。東京大学にて農学博士号取得。専門はエコツーリズム論。その個性的な髪型から、西表島のおばあさんに「もじゃもじゃにーに」との呼び名をもらう。フジテレビKIDSクラブで「ふしぎな森のふしぎ先生」として、コラムも執筆中。
内容説明
名勝・京都大覚寺大沢池を舞台に、生物の多様性と複雑な相互作要によって次々と生み出される謎。ドロンコになりながら生き物たちと向き合い続けそして池に奇跡は起きた!
目次
第1章 結成!ソウギョバスターズ!
第2章 殺していいの?
第3章 問題はソウギョだけじゃなかった!
第4章 ソウギョ捕獲大作戦
第5章 「いけばな」の中にあった復元情報
第6章 よみがえる大沢池と生き物たちの風景
第7章 その後の大沢池と生物多様性プロジェクト
著者等紹介
真板昭夫[マイタアキオ]
1949年新潟県生まれ。京都嵯峨芸術大学芸術学部デザイン学科観光デザイン系・大学院教授。京都嵯峨芸術大学観光デザイン研究センター所長。日本エコツーリズム協会理事。日本ガラパゴスの会理事。1973年東京農業大学卒業。東京大学にて農学博士号取得。専門はエコツーリズム論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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