「ＴＰＰ開国論」のウソ―平成の黒船は泥船だった

東谷 暁/三橋 貴明/中野 剛志【共著】

飛鳥新社（2011/05発売）

• サイズ B6判／ページ数 302p／高さ 19cm
• 商品コード 9784864100809
• NDC分類 678.3
• Cコード C0095

内容説明

日本よ、団結せよ。いまこそ弱者排除のＴＰＰから離脱を！グローバル化の終わりで、きわだつ日本経済の強さ！テレビ、新聞、インターネットではわからないＴＰＰ批判の論理。

目次

第１章　ＴＰＰの正体（なぜアメリカはＴＰＰに参加するのか；ＩＴバブルとは何だったのか；デフレの恐怖、恐慌のトラウマ　ほか）
第２章　「ＴＰＰ＝農業問題」には騙されない（ヤブから棒、木に竹を接ぐＴＰＰの筋の悪さ；農業だけがクローズアップされた「謎」―前原の「陰謀」か財界の「策謀」か；オリジナルＴＰＰと二四作業部会との間―誰も読んでいないＴＰＰの条文　ほか）
第３章　反ＴＰＰの政治経済学（ＴＰＰと資本主義の危機；金融資本主義の誕生；グローバル化という問題　ほか）

著者等紹介

東谷暁［ヒガシタニサトシ］
１９５３年山形生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、編集者に。ビジネス誌や論壇誌『発言者』の編集長を歴任し、９７年よりフリーのジャーナリスト

三橋貴明［ミツハシタカアキ］
株式会社三橋貴明事務所・代表取締役社長、経済評論家、中小企業診断士。１９６９年熊本県生まれ。東京都立大学（現・首都大学東京）経済学部卒業。外資系ＩＴ企業、ＮＥＣ、日本ＩＢＭなどに勤務の後、２００８年中小企業診断士として独立。２００７年、インターネットの公開データを基に、韓国経済の脆弱さを暴き大きな反響を呼び、『本当はヤバい！韓国経済』（彩図社）として書籍化され、ベストセラーに。ネットから論壇デビューを果たした異色の経済評論家

中野剛志［ナカノタケシ］
京都大学大学院工学研究科助教。１９７１年神奈川県生まれ。東京大学教養学部（国際関係論）卒業。エディンバラ大学より博士号取得（社会科学）。経済産業省産業構造課課長補佐を経て現職。専門は経済ナショナリズム。イギリス民族学会Ｎａｔｉｏｎｓ　ａｎｄ　Ｎａｔｉｏｎａｌｉｓｍ　Ｐｒｉｚｅ受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヒデミン@もも]

ふざけた表紙だけど、中身は真面目。トランプさん就任の前は、安倍さんの口からTPPと何回も聞いた気がするが。。。 長所も短所もあるが、言いたいことは、しっかり伝えよう。

2018/03/14

[tetsu]

☆４ 遅きに失した感があるがTTPはやはりマズそう。こうゆうマイナーな本でなければTTPの本質を知ることができないのはやはり問題でしょう。

2016/01/10

[さきん]

「自由貿易は善」「アジアと共に成長」 「農協悪玉説」「輸出競争力」「中国包囲網」悪質なデマをスッキリ撃破し、いまこそ弱者排除のTPPから離脱を望む。グローバル化の終わりで、きわだつ日本経済の強さ!テレビ、新聞、インターネットではわからないTPP批判の論理。参考本も写真つきで紹介しており、とても分かりやすい。

2015/08/30

[yashiti76]

4⃣日本の純輸出はGDPの1％、それを少し増やすために保険や医療、農業を危険に晒すのか？TPPは、アメリカの輸出倍増計画のひとつ！家計の金融資産は国の借金の裏返し、経常赤字で金が外に出なければ、日本の破綻はない！日本の米を代替生産でき、輸出できる国はない！

2013/07/30

[壱萬弐仟縁]

評者からの懸念は、既に日本は貿易赤字なのに、TPPで余計赤字が増えるという懸念。消費増税とTPPの共犯で、スタグフレーションになって今よりもっと悪くなること。そうした視座から読むと、納得できることばかりである。新自由主義の自由は、金持ちが貧乏人を搾取する自由なのであろう。失業者が増えて、仕事があっても実質賃金が伸びず、とういうときは不景気であって、これで物価が上がった日には、今よりもっと厳しいのは想定内である。中野先生らの主張は従来から反TPPの理由を考える上で納得できるが、評者はNGO活動で続けたい。

2012/10/29