出版社内容情報
京嵐寺平太郎は、江戸時代中期の備後三次に生まれた。この里には、古くから棲む妖怪たちがいて、老婆の顔や女の生首に化けて人を嚇かしたり、茶碗や書物、畳などを宙に飛ばして部屋中を引っ掻き回すなど、人びとを困らせ震え上がらせていた。その三次の里を騒がす妖怪大将、実は京嵐寺家に百年以上住まう「同居人」で、平太郎が生まれた時から寝起きを共にした幼馴染。京嵐寺家の秘密を知らぬ人々は、妖怪を見ても平然としている平太郎の勇ましい様子に驚いた。その噂を聞いた将軍徳川家重は、平太郎に江戸の怪事件を解決するよう命じたのだった! 痛快もののけ時代小説シリーズ第一弾!
なおこの物語は、備後三次(広島県三次市)に伝わる妖怪伝説『稲生物怪録』をヒントに生まれたものである。
内容説明
一七五二年、江戸の町では旗本や大名家の姫が攫われる怪事件が相次いだ。広島藩の江戸下屋敷でのんきに暮らしていた京嵐寺平太郎は、突然、幕府の命を受けて怪事件解決に乗り出す羽目に。しかしその裏には徳川幕府に怨念を抱く僧侶の影が…。故郷の備後三次から連れて来た大飯喰らいの三つ目入道や色仕掛けで男を罠にかける白狐のおきん、天下無敵の“妖刀茶丸”など、仲間の妖怪たちと力を合わせ、江戸に起きる怪事件に立ち向かう本格派もののけ時代小説!シリーズ第一弾。
著者等紹介
佐々木裕一[ササキユウイチ]
1967年、広島県に生まれる。2003年『ネオ・ワールドウォー』(経済界)でデビュー。『未来戦艦大和出撃』(コスミック出版)など、架空戦記を中心とした作品を執筆。かねてより痛快時代劇の大ファンで、数多くの時代小説や歴史書を紐解くうちに構想が膨らみ、2010年より時代小説を手掛ける。今、最も注目されている期待の時代小説作家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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