静山社文庫
吉田茂VS鳩山一郎―昭和政権暗闘史〈1巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863890008
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

吉田茂と鳩山一郎。宿命のライバルによる権力奪取の死闘がはじまった!
新たな視点で昭和の政権闘争の光と闇を描くシリーズ刊行開始!

内容説明

敗戦後、首相就任を目前に公職追放となった鳩山一郎は、党首の座を密約の下に吉田茂に禅譲した。GHQをバックに「日本独立」の悲願を果たした吉田は、長期政権を敷く。自衛隊設置、安保条約調印、抜き打ち解散…独断専横が続く吉田のワンマン政治。追放解除後、病に倒れた“悲劇の宰相候補”鳩山は、政権奪取を誓って謀略と偽計の渦巻く権力闘争を繰り広げる。宿命のライバルの政権闘争を光と闇の両面から描くシリーズ第一弾。

目次

第1章 譲られた政権党首の座(鳩山の決意「日本を議会政治で再建しなければ」;戦争反対で一致していた鳩山と吉田 ほか)
第2章 ワンマンの知略(「日本が軍備をもたなくとも、アメリカが守ってくれる」;「自衛のためという口実のもと、軍隊をもつ可能性がある」 ほか)
第3章 悲劇の宰相候補(「暴力革命を明らかにした以上、共産党を許すべきではない」;「この新設部隊は、軍隊ではない」 ほか)
第4章 謀略と偽計の権力闘争(三木の決心「力ずく以外ない」;共産党を斬りまくる「反共抜刀隊」構想 ほか)
第5章 吉田王国の崩壊(「吉田さんはオポチュニスト、便宜主義者でした」;「おれはきみを総理にしなければ死ねないのだ」 ほか)

著者等紹介

大下英治[オオシタエイジ]
1944年、広島県に生まれる。広島大学文学部を卒業。週刊文春記者をへて、作家として政財官界から芸能、犯罪まで幅広いジャンルで旺盛な創作活動をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

α0350α

4
吉田茂って結構ヒドいこともしてますね。次の世代の人達も若手として登場して面白かったです。三木、児玉の2人が良かったです。2015/09/21

Taro

1
終戦直後の政治史について、自分の不勉強さが身に染みた一冊。歴史含め、様々な知識を身に付けなければと痛感した。知らない事が多すぎる。2013/07/30

pyonko

0
暗闘という程どろどろしている感じは受けなかった。講和条約辺りまでの吉田は素直に恰好いいと思う。それ以降を託せる様な後継がこの時点で吉田の周りにいなかったのが、その後のワンマンに繋がったのだろうか。この時点だと佐藤も池田もまだ若手のようだし。2014/06/24

ささ

0
■くっついたり離れたり、離れたりくっついたり、と政界の派閥は本当に、いつの時代も分かりにくい。そんな政治と派閥のゴタゴタ、ドロドロが歴史の流れとともにつづられている。巻末の参考文献の量は圧巻。発刊されている続編も楽しみである。2013/01/20

Makoto Kondo

0
吉田茂と鳩山一郎の抗争に、今の自民党の政治思想、党内政局争い等といったエッセンスの萌芽がある。つまり、二人の抗争を知ることこそが自民党政治、ひいては戦後政治を知ることにつながる。2012/12/02

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