地獄と向きあって44年―カネミ油症、苦闘の記録

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  • サイズ B6判/ページ数 431p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863851023
  • NDC分類 519.79
  • Cコード C0036

内容説明

被害発生から44年の2012年8月29日、「カネミ油症被害者救済法」が成立した。油症は、世界でも類を見ないダイオキシン類による悲惨極まりない食品公害事件だ。本書は、油症被害の真実を追い求め、国や企業の責任を問い続けた夫婦の壮絶な物語である。悲劇を繰り返さないためにも、決してこの問題から目をそむけてはいけない。

目次

第1編 カネミが地獄を連れてきた
第2編 続・カネミが地獄を連れてきた(地獄から終着駅へ;第三の地獄―仮払金返還問題;矢野トヨコの死を乗り越えて;世界に知らせたカネミ油症)
資料編

著者等紹介

矢野忠義[ヤノタダヨシ]
旧姓・柳澤。学歴:昭和23年飯塚市稲築町中学校卒業。現在、油症医療恒久救済対策協議会会長、油症福岡県連合事務局長。1932年10月8日香川県高松市兵庫町で出生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

5
これは身体にいいですよ、と言われてその気になって一生懸命摂取して、あとから、実は身体に悪いんです、と言われてもどうしようもない。同じ地獄を自分が味わう怖れはゼロとは言えない。すでに身体に蓄積されてる可能性も大いにあるわけで。犠牲者を生み出してからでないとわからないのだな。動物実験と同じだよ。そして同じ被害者であっても自分だけは損したくないという感情。そして企業ってのは絶対に自分の非を認めないものなのだなということ。2013/05/03

ERNESTO

5
 全国でおよそ1万4千人が被害を訴えたが、著者らによる掘り起こし運動を経ても、認定患者数は約2千人となっている。  残りの患者は死んだのか?  否、本書ではあまり言及されていないが、油症2世や3世などには症状が出ても、 それが油症のせいであると親も知らさないので、本人も分からないまま苦しんでいるのだ。  その辺りは、本書でも少し登場する明石昇二郎氏の『黒い赤ちゃん』を参照されたい。 2013/04/03

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