目次
序章 目的・フィールドの概要・議論の前提
第1部「外見」以上のものを見る―「女/男であること」を見る(性別判断における外見を「見る」仕方;峻別されるべき二つの「見る」仕方―カテゴリーの「一瞥による判断」と「手がかりによる判断」;二つの「見る」仕方の混同がまねく終わりなき「女らしさ」の追求;性別カテゴリーの特異性が現れる「視界の秩序」)
第2部 成員資格としての「らしさ」―「正当」であるための基準(「心の性」を見る実践;「正当な当事者」とは誰か―性同一性障害であるための基準;女装者との差異を見出す―MtFTS/TGであるための基準;「金八」放送以降の知識の広まりは何をもたらしたか―“なんちゃって”ではないFtMであるための基準)
終章 ここまでのまとめとこれから・謝辞
付録 フィールドの動向とインタビュー調査対象者の全体像
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たっこ。
3
トランスジェンダーへのインタビューから、談話分析を行い思索を重ねる社会学者が、いろんなことを検討する比較的本格的な論文集ですが、パスすることに力がこもる前半が好きだった。個人的には黙ればパスするけど話せばすぐばれるMtFだし(高い声を出す努力皆無)、自分らしいことと、パスはなんか両立しにくい感じを持っていて、その辺の悩みを本を読みながら考察できたのがよかった。非当事者はこれをどう読むのだろう。2017/02/22
まなまな
1
ずっと読みたかった本。インタビューの分析が細かく、丁寧だと思った。2024/01/29
かしぱん
0
今さら読んだ2020/01/20