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内容説明
時は幕末。物騒な江戸にもいつものように春が来て、桜が満開となった。大地主の松村家では、屋敷を開放して恒例の花見の宴が催され、人々は桜を、そして年頃となり見事花開いた当家の姉妹を愛でていた。だが、おきゃんな次女佐登の心中は、おだやかではなかった。佐登は松村家で起居するいとこの市乃進にひそかに思いを寄せていたが、市乃進の目はしとやかな姉の千草を追うばかり。庭の隅でひとりため息をつく佐登の目の前に突然、風変わりな青年・悠平が現れる。無礼な悠平の態度に佐登の心はなぜかざわめき―春風のごとく爽やかな恋愛時代小説。
著者等紹介
伊多波碧[イタバミドリ]
1972年新潟生まれ。信州大学人文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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