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内容説明
州間高速道沿いの公衆トイレで血まみれの肉片と数対の眼球が発見された。傍らには赤いマーカーで描かれた無数のハート。それは“ビューティ・キラー”と呼ばれる逃亡中の連続殺人犯、グレッチェンのトレードマークだった。その美貌と過熱する報道で今やセレブと化し、熱狂的なファンすらいるグレッチェン。そんななか、以前の犯行現場を訪れるバスツアーの途中で切断された首が見つかる。すべてはグレッチェンの仕業なのか?彼女に命を奪われかけリハビリ入院中だった刑事アーチーはあるファンクラブの存在を知り、しだいに想像を絶する闇に取りこまれてゆくが―。絶賛ベストセラーシリーズ第3弾。
著者等紹介
ケイン,チェルシー[ケイン,チェルシー][Cain,Chelsea]
1972年アメリカ・アイオワ州のヒッピー・コミューンで生まれ、ワシントン州ベリングハムで育つ。ノンフィクションやコラムなどの執筆から作家としてのキャリアをスタートした。第一子を妊娠中に初の小説となる『ビューティ・キラー(1)獲物』(ヴィレッジブックス)を執筆、大手出版社の目にとまり、新人としては破格の初版20万部で刊行され、イギリスやイタリアなどヨーロッパ各地でも話題を呼ぶ。現在は家族とともにポートランド在住
高橋恭美子[タカハシクミコ]
関西外国語大学卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
24
ほんっとにアーチーはおバカさんなので、脳内で人物を転換して読んでた。グレッチェンはデイモス、アーチーは美奈子。わからない人は「悪魔の花嫁」を読んで。でもアーチーはアーチー。何でここでやらない、何でここで言わない、恋なら恋で貫けバカ、と怒りの読書ロード。グレッチェンは何でこんなヒトが好きなんだろう?最大のミステリー。それにしてもグレッチェンの残酷さは、レクター博士も顔面蒼白でしょう。2015/08/24
Yoko
13
ストックホルム症候群、なんてややほのぼのした響きを感じてしまうんだけど、ここまでの呪縛、洗脳たるや恐ろしい。とにかくグレッチェンには敵わない。相変わらずアーチーは手のひらで転がされている。ヘンリーとスーザンは頑張っている。そして決着するのかと思いきや…。2016/04/03
ハムプー
6
美人効果って、恐ろしく凄い!アーチーも、何とか立ち直った?様子スーザンもジャーナリストらしくなって良かった。2014/06/04
縁側昼寝犬
5
『ビューティ・キラー』シリーズ3巻目。シリアルキラーのグレッチェンが神格化され、ファンがいるのもナンだが、それのコピーキャットが出てきてと、もう世も末感がある。アーチーは精神病院で静養中だが、退院してからの流血率は前作よりも高いし痛い。スーザンがジャーナリストとしても、アーチーの片腕としても、ヘンリーの舎弟としても成長していて頼もしい。ヘンリーがよちよち歩きのアーチーの後を追ってて、親友と言うよりも歳が離れた兄弟のよう。毎回、アーチーガンバレ、と応援してるんだけど、アーチーがどこに行ってしまうのか心配。 2017/11/22
tendo
5
待ちに待ったシリーズ第3段。確かにミステリー要素が強くなりつつもサスペンス要素も相変わらずいい。アーチーの心の変化が印象に残った。次回作がほんとうに楽しみです。2011/09/16