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内容説明
医療の歪みが顕在化している。膨らみ続ける医療費の対応に追われる政府、過重労働で寝る時間がほとんどない勤務医、必要な治療が受けられず漂流する患者…問題解決のための出口は見えてこない。日本を医療崩壊から救う術はあるのだろうか。複雑な問題を経済学の観点からわかりやすく解説、日本医療の未来を考える。
目次
第1章 ゼロからわかる社会保障
第2章 医療保険制度はこう変わった
第3章 医療をめぐる意見の対立
第4章 診療所からの現場報告
第5章 急性期病院からの現場報告
第6章 個人のニーズに合わせた医療のデザインセンターを作る
第7章 これが日本の医療の現実だ!
第8章 これからどうなる?日本の医療
第9章 医療問題に解決策はあるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
4
日本には医師が足りていない.そして,医療にかけるお金も足りていない.先進諸国はもちろん,アジアと比べても日本の医療に費やすお金は少ない.そのため日本の医療は諸外国から見て信じられないような悪環境にあるとすら言える.2010/08/22
ハックルベリー
1
医療における問題点を詳らかにする良書。2007年から2008年にかけて阪大にて開講した公開講義の内容が纏められており、立場の異なる方々の多様な視点で日本の医療における問題点を明らかにしている。 その中でも財政の問題は早い段階での対応が必要なのではないかと考える。要は負担とサービス(給付)がアンバランスになりつつあるという問題だ。 医療費増加の原因が医療技術の進歩と急速な少子高齢化にあるとするならば、これを抑制する事は短期的には難しい。 また医療技術の進歩に歯止めをかける事は日本医療の衰退を招きかねない。 2010/08/16