内容説明
明治・大正期に、刑法学の第一人者として、また「平民宰相」原敬の腹心として、法律と政治の世界で活躍した古賀廉造(1858‐1942)。原内閣の拓殖局長官として政治中枢にいたさなか、政権を揺るがした「大連アヘン事件」の責任を負い失脚、その業績は歴史の闇に葬られた。本書は、古賀廉造の実孫に当たる著者が、祖父の面影を振り返りつつ波乱の生涯と事件の真相を追求し、知られざる重鎮・古賀廉造の業績と生身の人物像を浮き彫りにした快著。
目次
第1章 生い立ち
第2章 法曹界および政界での足跡
第3章 広東紙幣偽造事件
第4章 大連アヘン事件
第5章 弁天町の家と古賀家の人々
第6章 御宿の別荘での晩年
付録 史料編
著者等紹介
奥津成子[オクツセイコ]
昭和4年(1929)9月、東京都牛込区弁天町の古賀廉造邸に実孫として生まれる。昭和25年、旧制津田塾専門学校外国語科卒業。都立江東商業高校英語科教諭となる。昭和36年、同校辞任。以後、高校講師を務める他、自宅で英語塾を開講。平成3年より三鷹市シルバーセンター生涯教育科の英語講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。