内容説明
1945年8月、ソ連軍の侵攻と日本の敗戦。一朝にして亡国の民となった満洲在留邦人は、凄惨な体験を強いられた。略奪、暴行、拉致、食糧不足、伝染病、国共内線、人民裁判…邦人に襲いかかる数々の苦難!歴史の闇に葬り去るには余りにも重すぎる事実を、数多の満洲引揚者の体験談に耳を傾け、今、見つめ直す―。満洲引揚者の体験談に基づく、渾身の歴史ドキュメンタリー。
目次
プロローグ 父の満洲・私と満洲
第1章 ソ連軍の急襲と逃避行
第2章 自助努力と日本政府の焦燥
第3章 中共軍と国府軍の進駐
第4章 亡国民の生活
第5章 引揚げ
第6章 その後の引揚げと残留邦人問題
エピローグ 満洲引揚げから学ぶこと
著者等紹介
本島進[モトジマススム]
1953年大分市生まれ。1975年、一橋大学を卒業し、日本専売公社に入社する。環境庁出向、秘書室、国内原料関係業務、たばこ事業企画室を経て、広報部長、京都支店長を務める。2002年3月、JTを退社する。現在は日本嗜好品アカデミー代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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