セロン・ウェアの破滅

セロン・ウェアの破滅

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  • サイズ A5判/ページ数 303p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784863300019
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

若きメソディスト牧師セロンが、新任地で進歩的なカトリック司祭や富豪の令嬢らと交流し、知的世界に憧れて「啓蒙」されてゆくと同時に、いつしか純朴さを失い「堕落」の道を歩んでゆく…。南北戦争後の宗教事情、アイルランド移民の状況など当時の世相をリアルに描きつつ、近代化を突き進む19世紀末米国社会の葛藤を象徴的に描き出した古典的名著。

著者等紹介

フレデリック,ハロルド[フレデリック,ハロルド][Frederic,Harold]
1856‐1898。アメリカ・ニューヨーク州の町ユーティカ生まれで、元々はジャーナリスト。ニューヨーク・タイムズのロンドン特派員としてイギリス暮らしを始めてから、作家活動に身を入れ、『セロン・ウェアの破滅』(1896:The Damnation of Theron Ware)(イギリスでの表題は『啓蒙』(Illumination)、ただしアメリカでの表題で広く知られる)は、代表作。一般的には、19世紀アメリカの地方生活を描いた、マイナーなリアリズム作家と言われる。けれどもこの作品では、地方の町を舞台としながらも、そのテーマは、広く19世紀後半の宗教的・社会的潮流と関連し、同時に時代を超えて現代性を持っている

久我俊二[クガシュンジ]
慶應義塾大学法学部教授(語学担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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