内容説明
人間に生きる根拠を与える、もうひとつのこの世、とは何か。石牟礼文学の豊かさときわだつ特異性はどこから来るのか。半世紀におよぶ交流から生まれた石牟礼道子論を集成。
目次
1(『苦海浄土』の世界;石牟礼道子の時空;石牟礼道子の自己形成;石牟礼道子小伝;「思想家」石牟礼道子;新たな石牟礼道子像を;生命の痛々しい感覚と言葉)
2(『苦海浄土・第二部』の真価;『西南役伝説』と民話的語り;帰れない者たちの逆さ図;水俣という文学風土;詞章『不知火』の誕生;海へ還った『不知火』;『天湖』の構造)
著者等紹介
渡辺京二[ワタナベキョウジ]
1930年、京都市生まれ。日本近代史家。主な著書『北一輝』(毎日出版文化賞、朝日新聞社)、『逝きし世の面影』(和辻哲郎文化賞、平凡社)、など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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