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発酵文化人類学―微生物から見た社会のカタチ

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  • サイズ B6判/ページ数 383p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863241121
  • NDC分類 588.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

お酒、味噌、醤油、麹、イースト、藍に乳酸菌……話題の発酵デザイナーが、ミクロの世界から日本のルーツや社会現象を捉え直す!

まえがき~発酵をめぐる冒険に、いざ出発!
~第一章:ホモ・ファーメンタム ~発酵する、ゆえに我あり~
第二章:風土と菌のブリコラージュ ~手前みそとDIYムーブメント~
第三章:制限から生まれる多様性 ~マイナスをプラスに醸すデザイン術~
第四章:ヒトと菌の贈与経済 ~巡り続けるコミュニケーションの環~
第五章:醸造芸術論 ~美と感性のコスモロジー~
第六章:発酵的ワークスタイル ~醸造家の喜怒哀楽~
第七章;よみがえるヤマタノオロチ ~発酵の未来は、ヒトの未来~
あとがき~いざ、次なる冒険へ! ~

小倉ヒラク[オグラヒラク]
小倉ヒラク(おぐら・ひらく)発酵デザイナー。「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家たちと商品開発や絵本・アニメの制作、ワークショップを開催。東京農業大学で研究生として発酵学を学んだ後、山梨県甲州市の山の上に発酵ラボをつくり、日々菌を育てながら微生物の世界を探求している。絵本&アニメ『てまえみそのうた』でグッドデザイン賞2014受賞。2015年より新作絵本『おうちでかんたん こうじづくり』とともに「こうじづくりワークショップ」をスタート。のべ1000人以上に麹菌の培養方法を伝授。自由大学や桜美林大学等の一般向け講座で発酵学の講師も務めているほか、海外でも発酵文化の伝道師として活動。雑誌ソトコト『発酵文化人類学』の連載、YBSラジオ『発酵兄妹のCOZYTALK』パーソナリティも務めている。

目次

1 ホモ・ファーメンタム―発酵する、ゆえに我あり
2 風土と菌のブリコラージュ―手前みそとDIYムーブメント
3 制限から生まれる多様性―マイナスをプラスに醸すデザイン術
4 ヒトと菌の贈与経済―巡り続けるコミュニケーションの環
5 醸造芸術論―美と感性のコスモロジー
6 発酵的ワークスタイル―醸造家たちの喜怒哀楽
7 よみがえるヤマタノオロチ―発酵の未来は、ヒトの未来

著者等紹介

小倉ヒラク[オグラヒラク]
発酵デザイナー。「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家たちと商品開発や絵本・アニメの制作、ワークショップを開催。東京農業大学で研究生として発酵学を学んだ後、山梨県甲州市の山の上に発酵ラボをつくり、日々菌を育てながら微生物の世界を探求している。絵本&アニメ『てまえみそのうた』でグッドデザイン賞2014受賞。2015年より新作絵本『おうちでかんたん こうじづくり』とともに「こうじづくりワークショップ」をスタート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

80
学生の頃に文化人類学を学んだデザイナーが、発酵、微生物に関わる仕事しかしないと決めて、東京農学校醸造科の研究生となった著者。 既存のものを色々掛け合わせて、発酵デザイナーと言う新しい物を創り出したの、先ず素晴らしい。 発酵文化の現場などを教えてくれるのですが、その語り口はフレンドリーで、儂は読みやすく感じましたよ。 また、例えを結構遠くの全然知らない事から広げて、伝えたい事柄に帰結するのも面白いし、感心します。勉強になります。 知識としても勉強になるけど、表現方法も勉強になります。( ¨̮ )。2020/05/24

おさむ

43
著者は「発酵デザイナー」で発酵を通して人類の謎を紐解く「発酵文化人類学」を提唱している。新聞の書評欄で取り上げていたので読了。カビ、酵母、細菌といった微生物が、古来から私たち人間の暮らしにいかに役立っているのかをわかりやすく紹介してくれます。酒麹はパウダースノーで味噌麹はペルシア猫とか、発酵菌はジョンレノンで酵素はイマジンとか、独特なたとえが笑えます。2017/07/01

kawa

40
ビールにかかせないものは、酵母のオナラ=炭酸ガス、酵母のおしっこ=エタノ-ル。人間は酵母のオナラとおしっこを飲んで喜んでいる。「美味しい」「健康にいい」という興味から発酵の世界に足を踏み入れると、その奥には生命の秘密に肉薄する壮大な世界が広がっている。文化人類学にも造詣ある著者による発酵のアレコレだが、資本主義社会と異なる次なる仕組みの可能性まで言及するエキサイテイングな秀作。2021/08/03

デビっちん

36
発酵デザイナーというニッチな領域の著者が、発酵という言葉を切り口に微生物と人間の関わり、その構造や仕組みを解説してくれています。発酵、デザイン、比較人類学という3つの領域を縦横無尽に飛び交いながら遊び心ある文体で記載されていました。内容だけでなくタイトルにもやられて、ニッチな領域というと細分化して見出すものと思っていましたが、今あるものを無理やり結びつけてみるというのも1つの方法なのですね。微生物にとってのゴミが人間にとっての宝物、人間のゴミが微生物の宝物と、こういう相互循環の関係って、とっても好きです。2017/09/08

まさ

32
おもしろい。そして、わかりやすい。発酵食は身近に多々あり親しんできているので、仕事柄、講座を催して話を聴いたり現地を訪ねたりもしてきました。地元で発酵に関わるいろいろな立場の人たちの話を聴いていて感じる、その土地ならではの風土。その見方で合っていたのだと感じられたのは、この本が文化人類学だから。文庫本も出ているようなので、何度も読み返そう。この本に関わる参考文献にも興味が広がります。2021/02/23

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