内容説明
生物学者・福岡伸一がおくる極上の美術ミステリー紀行。
目次
第1章 オランダの光を紡ぐ旅
第2章 アメリカの夢
第3章 神々の愛でし人
第4章 輝きのはじまり
第5章 溶かされた界面、動き出した時間
第6章 旅の終焉
第7章 ある仮説
著者等紹介
福岡伸一[フクオカシンイチ]
生物学者。1959年東京都生まれ。京都大学卒。米国ロックフェラー大学研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2007年に発表した『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)は、サントリー学芸賞および中央公論新書大賞を受賞し、ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
313
フェルメールを巡る旅から著者が色々な考察をしながらヨーロッパを旅した話。フェルメールって謎が多い画家なんだなと知った。一度日本でフェルメール展があれば行ってみたい。2019/02/03
kaoru
84
著者がフェルメールの絵を求め世界の美術館を旅する一冊。ANAの機内誌の連載だけあって写真が美しい。生地デルフトには作品が一枚もないかわりにフェルメール・センターがありアトリエも再現されている。エッシャーにフェルメールへのオマージュを嗅ぎ取り、ルーヴルでは『レースを編む女』に数学的な美を感じたことから天才数学者ガロアに思いを馳せる。画家が「フェルメールの部屋」を初めて描いたのはドレスデン美術館の『窓辺で手紙を読む女』だった。「フェルメールの目的は…いかにありありと世界を記述するかということ」だと書く著者は→2022/11/18
s-kozy
69
ANAの機内誌「翼の王国」に記載されていたものをまとめたもの。搭乗する度に断片的には読んでいた。実家に置いてあったので旅に出ている間に読む。科学者の視点で名作を見て解釈する福岡さんの主張が面白い。写真も綺麗でよかった。赤瀬川原平さんの「フェルメールの眼」も読んでみたいなぁ。2013/08/22
アキ
58
ANA「翼の王国」に連載されていた4年に渡るフェルメール絵画を巡る旅の軌跡。オランダだけでなく、ドイツ・アメリカ・パリ・エジンバラ・アイルランド・ウイーンへ。フェルメール全作品37点のうち見られなかったのは3点のみ。すべて美術館のキュレーターの解説付きで美術館の展示と街の写真もあり、絵を巡るその場の空気も伝わる。写真がきれいで、福岡氏ならではの仮説も面白かった。やはりレーウエンフックとの関連をかなり疑っていた。17世紀のオランダは科学・芸術・哲学に大きな飛躍があった時代と場所であったことは間違いない。2019/05/05
ナイスネイチャ
56
図書館本。この中の作品を見ると素人目でも絵の雰囲気が違うなあと。フェルメール紀行を自分自身もした気分になりました。また再読します。2014/04/24