出版社内容情報
胸が詰まるほどリアルに迫る12の物語。何気ない日常のワンシーンが、愛おしく、切なく、光を放ちはじめる。
ANA機内誌『翼の王国』連載の待望の書籍化! 珠玉の読み切り連載小説12編と旅エッセイ6編収録。
内容説明
今、あなたはどこにいますか。何をしていますか…。山本周五郎賞・大佛次郎賞作家が描く「あの人」の記憶。
著者等紹介
吉田修一[ヨシダシュウイチ]
長崎県生まれ。1997年『最後の息子』で文學界新人賞。2002年『パレード』で山本周五郎賞。同年『パーク・ライフ』で芥川賞。2007年『悪人』で大佛次郎賞、毎日出版文化賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュール リブレ
66
ANA「翼の王国」連載小説らしい。短編小説12編とそのあと書かれたエッセイ6編を混ぜた形で木楽社から出版(文庫は集英社)機内誌の編集をしている出版社ということで、聞いたことの無いところだな、と思ったら小黒一三さんの会社。「ソトコト」やLOHASの生みの親で伊集院静『アフリカの王』のケニア・ムパタロッジの主人公でもありました。JALの浅田次郎さんの『翼よつばさ』やJet Streamの安定感と比べて、この『あの空の下で』の幅の広さには驚いたものだけれど、人の生きざまは、いろいろあるものだし、旅の空で経験↓2020/10/26
山茶
41
翼の王国で書かれていただけあって、ちょっとした空いた時間に読めるなんとも楽しい本。それぞれの短編の物語が広がって見え、登場人物の懐かしむ気持ちが伝わってきます。ここちよい本でした。2010/09/10
たるき( ´ ▽ ` )ノ
39
短編とエッセイ。ひとつひとつのお話がしみじみと良い。ANAの機内誌に掲載されていたものらしいけど、空の上でこのお話を読んだらもっと胸に響くのかもしれない♫2021/09/09
Satomi
33
ANA機内誌「翼の王国」掲載の短編小説とエッセイ。どれもこれもイイ♪「願い事」が特に好き♪『飛行機に乗ると、いつも何か願い事するんだよ』『なんでって、ほら、空に近いから叶いそうだろ』ステキ♪♪胸の高鳴りをもう止められない!!次に飛行機に乗った時は目を閉じて願い事をしてしまう事、間違いなし!!イイ♪2014/11/07
suna
33
短編とエッセイからなる1冊。短編は10ページほどで坦々と読み進めていったけど、所々にふと気になる一文があったりして、読んだ後は爽やかな気分になりました。旅行したくなりました。2013/07/28