内容説明
軍人ではなく、父として夫としての東條英機の素顔。若かりし頃の英機、かつ子が二人で綴った育児日記の全文を初公開!愛しいわが子を想う親の心、互いにいたわりあい、慈しみあう夫婦の姿が刻まれている。現代、忘れられた家族のきずながここにある。
目次
第1章 東條英機とかつ子の育児日記(明治四十三年;明治四十四年 ほか)
第2章 遙か欧州の英機より息子・英隆への絵葉書
第3章 新婚当初に英機とかつ子が交わした手紙
第4章 息子・英隆、息子嫁・幸子宛の遺書
第5章 原文(東條英機とかつ子の育児日記;新婚当初に英機とかつ子が交わした手紙)
著者等紹介
東條由布子[トウジョウユウコ]
本名・岩浪淑枝。昭和14年、東條英機の長男、英隆の長女として出生。明治大学院大学社会学部三年時に結婚で中退。聖心女子大学で心理学の単位を取得。四児の母となった後、国士舘大学教育学科二年に編入。昭和63年に卒業直後、主人の転勤でシンガポールに在住時に公立中学校で日本語を教える。帰国後、社会福祉協議会ガイドヘルパー(視覚障害者介助)、東京都保護監察局保護司、少年院短期カウンセラーを経て、現在、NPO法人環境保全機構・理事長。異国の戦場で遺骨収集活動及び愛知県幡豆郡三ヶ根山で慰霊施設を運営。ラジオ日本でパーソナリティも努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こまったまこ
5
東條英機の育児日記&子供への絵葉書&奥様へのラブレターを紹介した本。育児日記は長男が生まれる前から始まり小学校に入るまで続けられている。当時英機25歳かつ子夫人18歳。氏も若いころは育メンだったのねと驚いた。絵葉書はドイツに駐在武官として赴任していたときに毎週長男に送ったもの。子供にわかるようひらがなで優しい内容で微笑ましい。奥様への手紙は新婚当初奥様が姑から苛め抜かれ窮状を夫に訴えたことに対するもので窘めつつも結局は妻の為に家を出た氏は偉いなと思った。氏の若いころの写真などが意外にダンディで珍しかった。2015/12/07