内容説明
オニを遊ばせ鹿に喋らせるマキメ・マナブのマーベラスな日々。初エッセイ集。
目次
1章 ニュー・ソング・パラダイス(壊れかけのRadio局;愛しのビリー ほか)
2章 吐息でホルモー(夜明け前;吐息でホルモー ほか)
3章 木曜五限地理公民(「技術」の時間;赤い疑惑 ほか)
4章 御器齧り戦記(篤史 My Love;御器齧り戦記 ほか)
5章 マジカル・ミステリー・ツアー(大阪経由松山行;「暑い」と言わない ほか)
著者等紹介
万城目学[マキメマナブ]
1976年生まれ。大阪府出身。京都大学法学部卒。2006年『鴨川ホルモー』(産業編集センター)で第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。同書は「本の雑誌」エンターテインメント第1位、本屋大賞第6位となるなど読書界の話題を席巻した。第2作『鹿男あをによし』(幻冬舎)は第137回直木賞候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
203
初めて万城目学さんの作品読みました!アンソロジーでは万城目さんのお話読んだことありますが。有名な作品色々あるのにいきなりエッセイから入ってみました(笑)お気に入りさんのオススメ通り、めっちゃ面白かったです☆全てで爆笑ではなかったですが何回もふき出してしまったり、ニヤニヤしてしまったりしました(´艸`*)万城目さん、いいキャラですね〜♪大阪出身の方なのですごくわかる地域の名前や「さすべえ」など書かれていて親近感わきまくり(笑)この作品を読むと万城目さんのファンになってしまいますね〜♡とても面白かったです★2015/08/20
ショースケ
140
マキメ氏の初めてのエッセイである。小説家になる前の学生時代のことや、大阪弁について面白おかしく綴っている。読んでいてずっと顔がニヤニヤしている自分。 モンゴルに行った時の森の中で用をたす時、トナカイに囲まれる話には大笑いした。読みごたえ大あり!2021/02/25
takaC
119
-先生の言う事にハムかうんやったら肉屋行けッ- の教えをキチンと活かしていらっしゃるんですね。面白かった。 ホルモー&鹿男を読んだ後に読むのがベター。2010/05/26
ちはや@灯れ松明の火
101
ある時は工場経理係から作家を目指し転身した万太郎青年、またある時は自宅で美声を披露するCHAGE&ASKA幻の3人目メンバーMAKIME、日曜の朝は渡辺篤史を敬愛する熱狂的ファンとなり、旅先では謎の黄色い怪鳥やアリ・ダエイの全裸垢すり危機に遭遇し、台所においては地上最強生物黒い稲妻Gと仁義なき戦いを半泣き状態で繰り広げる武闘派と化す。レーズン大好き茶巾絞り顔面の小鬼や人語を喋る鹿を世に送り出した京大法学部出身直木賞候補作家マキメ氏、その素顔は笑いを尊び阿呆を愛する商都大阪の申し子である。2010/07/11
Shimaneko
85
デビュー後初のエッセイ集ながら、すでにマキメワールド全開で、終始ニヤニヤしながら読了。自分を含め、若い頃「自分探し」の(ひとりよがりな)旅を体験した人はごまんといるだろうけど、モンゴルの遊牧民の生活を体験し、己の傲慢さや限界を思い知るくだりは、さすが作家の感性というか、なかなか味わい深い。ねねのエピソードには、思わずほろり。2013/11/07