• ポイントキャンペーン

TPP参加という決断

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784863100855
  • NDC分類 678.3
  • Cコード C0033

内容説明

日本・メキシコEPA(経済連携協定)で首席交渉官を務めた著者が、日本経済再生の活路を提示する。

目次

序章 TPPについてよく尋ねられる22の質問
第1章 そもそもTPPとは何か?
第2章 TPPは日本にとってどのような経済的メリットがあるのか?
第3章 TPPは日米関係を強固にするツールである
第4章 TPPと日本の農業
第5章 TPP交渉の経緯と展望
第6章 日本の産業界とTPP―経団連の提言を考える
第7章 東日本大震災とTPP
第8章 TPPと政府調達
第9章 TPPを活用した外国人看護師・介護福祉士受け入れと送り出し

著者等紹介

渡邊頼純[ワタナベヨリズミ]
慶應義塾大学総合政策学部教授。上智大学大学院国際関係論専攻博士課程単位取得満期退学。南山大学助教授、大妻女子大学教授、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部、GATT事務局、欧州連合日本政府代表部、外務省経済局参事官、外務省参与などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shrn

2
TPP四冊目。初めて賛成派の人の本を読んだ。本の内容としては、貿易について詳しく書いてあり、難しかったが勉強になった。TPPについての議論はTPPが今後世界において、重要なものとなるからその枠組みを決めるためにも早急な参加が必要ということが主張のよう。しかし、本当に中国や韓国など環太平洋地域の国々が参加するのかというのが疑問。反対派の大きな主張であるデフレと円高ということについてはあまり触れられてないのが、残念。反対派の方が説得力があるように感じられた。2011/12/20

ケン・リヴィングストン

1
TPP(Trans-Pacific Partnership agreement)は、あたかも内容が既に決まっていて、その修正には交渉の余地がないかのように語られることがある。本書では、そもそもTPPで議論される内容とは何なのかを綿密な取材に基づいて明らかにし、従来の二国間ないし多国間FTAやEPAの発展経緯をふまえ、WTOを軸とした次世代の貿易政策の交渉可能性という観点から、日本企業に資するTPP交渉発展の在り方を議論する。根底にあるのは全産業に渡る官から民への考え方。本当にそれで良いのかは熟慮が必要。2013/08/09

壱萬弐仟縁

1
TPP推進派の本。メガ・リージョンとは、ブロックの圏域が徐々に吸収、拡大していく方向にあるものに思える(109ページ図1による)。イメージとしてAPEC、WTO、FTA、EPAときてTPPだが、APECの発想でTPPを利用しようとしたのがアメリカではなかったか。TPPは「交渉」であるため、外交手腕の巧拙が問われることは言うまでもないが、日本は外交下手とも言われてきた。根回しという日本の慣習は通用せず、訴訟に持ち込んでこれに勝利しているのがアメリカである。攻めているうちはいいが、守り、劣勢になるとダメでは?2012/11/16

オッチョ

1
tpp参加賛成の本。基本的にはメリットしか書かれていない。やはり、外需を狙うなら関税撤廃・グローバル・サプライチェーンは魅力的。ただ、同時に日本も市場を開放するのであるのだが、この本には国内市場がどうなるのかが書かれていない。また、終始デメリットに関しては楽観的な姿勢が目立った。次は、そんなに韓国がすごいというのなら、それが本当かどうか、韓国経済の実態について書かれた本にあたってみようと思う2012/03/20

kazubo

1
自国に有利なルールさえ作れれば得をするのは当たり前のことであるが、常識的に考えれば一方的に有利な条件を得ることは出来ないだろう。デフレ下の政策ではないという反対意見への反論として「余裕ができた分を他の材の購入に回す」P32とあるが、可能性にすぎずデフレ化では貯蓄に回る可能性の方が高いのではないか?競争に負け所得が減る人のことも触れられていない。関税やルールに関していかにメリットがあるか列挙されているが、日本のGDPに占める割合は示されていない。平等は倫理的に正しくとも経済的に正しいとは限らないと思った。2012/02/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4341690
  • ご注意事項