内容説明
人間の心はどのように進化したのか?不可思議な心というものの存在を、生物学から読み解く。
目次
第1部 生物学からみる「心」のさまざま(心の探求;動物の社会に見られる個体間の関係;こころをえがく遺伝子―ふたご研究のはなし)
第2部 座談会 人間の「心」とは何か―生物学、脳科学、哲学からのアプローチ(「心」を知る―心というものをどう捉えるか;心の出発点;心は何でできているか;現代社会における心のありかた)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
手押し戦車
7
寄宿舎効果により遺伝的にプログラムされた行動を誘発させ遺伝的近縁度の低い異性を好ましく感じ血を濃くなり過ぎないようにしてる。生物は同じ種を見ると感情や共感ができるが、虫が死んでも何も感じない様に同種にならないと本当に分からない。心とは子育てする全ての生き物が持っている本能であり共感、利他的行動に表れる無意識の領域で経験もあるが生まれている。文化と家計の癖、環境に影響され心と性格が決まる。2014/09/03
Heyryo Motoyama
0
各章を違う人が書いてるので本の雰囲気が一貫してない気が…。心がどこから来るのか気になる。遺伝、環境、学習のどれが影響強いのか。3章にある双子の研究が面白い。やはり遺伝の影響が強いのか!遺伝の研究が進めば悪事なんて無くなってしまうのかな、。2016/08/24
マクラ
0
人の心について昆虫の特性や遺伝研究、フェロモンなどの読みやすい話題の視点から迫ろうとする本。普段意識しないけど人間も動物、生物の1つなんだなと思う。進化とか遺伝という視点からの人間理解で面白かった。2016/01/05
メイロング
0
普段使ってないIQが痛い。でもなにを論じているのかわかるギリギリのラインが心地いい。座談会スタイルは言葉がラフだから頭に入ってきやすい。小説のネタになりそうな話がゴロゴロしてるけど大丈夫?2015/10/22
fn23
0
★★★☆☆ 進化生物学や動物行動学などの入門的な話題をパラパラと眺めることができる。分量的に掘り下げられず物足りなさが残る。というかこれをきっかけにどこかの分野を知りたくなる、という役割の本。2012/03/30