出版社内容情報
●中国の食は危険がいっぱい
段ボール肉まん騒動の記憶はまだ新しい。この騒動は“やらせ”ということで一応静まったが、これに象徴されるように、中国国内の「食」には数々の問題点がある。その問題点をひとつひとつ拾い上げて、食の現状とそこに潜む現代中国の「課題」に迫ったのが本書だ。筆者が産経新聞のブログに書いたものを単行本としてまとめた。「点撃」とはクリックのこと。「趣聞」はちょっと面白い、気の利いた話。「博客」はブログのこと。
●具体例を網羅、仰天するような実態-底流に都市と農村の格差
筆者があげている食の問題点を列挙すると
・ホルモン剤汚染食品による子供の成長過多
・重金属汚染されたヤミの塩による中毒
・化学薬品でピンク色を強調した「痩肉精」を食べると、めまいや吐き気
・ニセモノの鶏卵、ハチミツ、フカヒレ、醤油、食用油が横行
・米の汚染、飲料水の汚染、お茶の汚染、牛乳の汚染・・・
など、14項目にわたって「食の安全学」が語られている。危ない食の底流には、都市と農村の貧富の格差があると指摘している。
●社会風俗でも「怖い中国」の素顔
このほか、砂漠化する北京郊外、奴隷工場の実態、アブナイ化粧品、役人や党官僚の汚職、ヤミ炭鉱での記者撲殺など、社会風俗などの「危ない中国」も紹介している。マイナス面だけが強調されているように見えるが、行間には現状を改革するためには、まず何が必要かを見つめるジャーナリストの目が確かに存在する。
内容説明
中国の食は危険がいっぱい。産経新聞記者・福島香織が見た驚くべき食の実態。
目次
1 中国の食は危険がいっぱい(食の安全学;段ボール肉まん騒動;食の安全学番外編)
2 ちょっと危ない?趣聞集(社会風俗編)
追悼 永遠のファーストレディー・王光美さん
著者等紹介
福島香織[フクシマカオリ]
1991年、産経新聞社に入社。奈良支局、大阪文化部、同社会部を経て、98年秋から1年間、上海・復旦大学に語学留学。帰国後、外信部を経て、01年春に香港支局長。02年春から中国総局記者として北京に駐在。06年春から産経新聞のブログサイト「iza」に「北京趣聞博客」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みい⇔みさまる@この世の悪であれ