出版社内容情報
ポケモンGOが目指すのは、Metaが提唱する没入型メタバースとは違い、現実世界とデジタルの世界を接続するタイプの接続型のメタバースである。ポケモンGOはその世界への導入となるか?
目次
第1章 現代社会における時間と空間、場所
第2章 現代社会における表象理論の構築
第3章 ポケモンGOはなぜ社会現象を生み出せたのか?
第4章 「歩く」ことの復権
第5章 ポケモンGOパーク「横浜」にみる地域振興の可能性
第6章 誰が、いつ、どこで、どのように、何のために、ポケモンGOで遊んでいるのか?
第7章 ポケモンGO大規模イベントで地域興しや観光誘致は可能か
第8章 拡張現実技術とメタバースの可能性
第9章 COVID‐19禍におけるポケモンGOの変容
著者等紹介
圓田浩二[マルタコウジ]
1969年兵庫県姫路市生まれ。関西学院大学大学院社会学研究科修了(社会学博士)。現職、沖縄大学経法商学部教授。専門、地域社会学、観光社会学、文化社会学、社会調査法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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原玉幸子
17
読み飛ばしたのか、ポケモンGO→観光→ポルノグラフィ(理論)の後段の繋がりが理解出来なかったのは別にして、本書はポケモンGOに関わる社会現象レポートなだけで、深い考察は感じませんでした(ので、本書も「本」ではありません)。今更驚きでもないですが、ゲームに没入することで生活様式が変わること自体が既にそれに支配隷属されていることだと再認識し、そして、ポストモダンの現代哲学が早々に「思弁的実在論」を打ち出していたことでも、思想(家)は社会の気付きの先駆者だなぁと、改めて思いました。(◎2022年・秋)2022/10/23
iwtn_
3
Pokemon GOを社会学の観点で解説した本。著者の専門がポルノグラフィーであるので、その辺からの社会学の解説がまず入るので多少面食らうが、3章からはポケモンの話題になる。トレーナーへのインタビューやイベントに出ての体験談など、それなりに充実した内容。というか、「イチ」スマホゲームに対して書籍という形でまとめられているのは少ないのでは。私自身がトレーナーということもあり、しかしほぼソロプレイしているのでいくつか知識を補えた部分もあった。後続のアプリはヒットして無いので特異なポジションにあるゲーム。2023/05/04
takao
2
ふむ2023/10/28
sala504
1
ポケモンGOが社会に及ぼした影響や、実際のイベントを通じての(参加しても含み)地域への経済貢献や問題点を掘り下げて解説しています。私自身がトレーナーを5年ほどやっていた事もあり、ポケモンGOについて語っている箇所については、興味深く読めましたが、最初のくだりは、読み飛ばしちゃいました。ちなみに私がポケモンGOをしなくなった理由は、色々とゲームが込み入ってきて、それに費やしている時間がもったいないなーと感じたからでした。2023/05/03