• ポイントキャンペーン

新書y
危ない大学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862489890
  • NDC分類 377.21
  • Cコード C0237

内容説明

メルトダウンが止まらない「崖っぷち大学」。定員の7割に満たない危険信号大学58校、定員の5割に満たないカウントダウン大学13校。高校生の2人に1人が大学に進学し、大学の定員総数が進学希望者を上回る「大学全入時代」。その知られざる実態を当事者たちのナマ証言で解き明かす。

目次

1 崖っぷち大学のいま(当世バカ学生、アホ大学気質―いま大学生に何が起こっているのか;消える薬学部、壊れる医学部―偏差値35でも薬剤師に!16大学の地域枠が定員割れに!!;「教授会」という名の伏魔殿―人事権も握る既得権益集団が教育を滅ぼす!)
2 潰れる大学、生き残る大学(友だちのつくり方から教え、就活の志望動機を添削する―いまどきの「面倒見のいい大学」って何だ?;大学中退、いまここにある危機―ふつうの学生が、ごく些細な理由で辞めるワケ;大学の入学案内に偽りあり!?―騙されたくないあなたのための大学情報の読み方)
3 全入時代の大学選び(早慶はかつての早慶にあらず―めざせ!就職の府いま「新就職氷河期」に大学がなすべきこと;重要なのはトライアル&エラー!―「研究」が高校生に響かないという誤解 大学とのミスマッチを起さないために;このままでは1割が消滅する!―脱「旧帝大」が大学を救う「全入時代」の大学はどうあるべきなのか?)

著者等紹介

海老原嗣生[エビハラツグオ]
1964年生まれ。上智大学経済学部卒。大手メーカーを経て、リクルートエイブリック(現リクルートエージェント)入社。新規事業企画、人事制度設計などに携わった後、リクルートワークス研究所へ出向し、同研発行の隔月刊機関誌『Works』編集長に。2008年HRコンサルティング会社「ニッチモ」を設立し、代表取締役就任。リクルートエージェント社フェローとして、同社発行の人事経営誌『HRmics』の編集長も兼務

倉部史記[クラベシキ]
1978年生まれ。日本大学理工学部建築学科卒、慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修了、政策・メディア修士号取得。桜美林大学大学院で科目等履修生として大学アドミニストレーション専攻。WEBプロダクションでパナソニック、コクヨの広報企画・プロデュースを手がけた後、大学職員に転じ大学運営業務に従事。2005年、“マイスター”のハンドルネームで開設したブログ「大学プロデューサーズ・ノート」で大学の現状と課題を率直に記述、問題を共有する多くの大学関係者らから注目される

諸星裕[モロホシユタカ]
1946年神奈川県生まれ。69年国際基督教大学(ICU)教養学部卒、70年渡米。71年米ブリガム・ヤング大学大学院修士課程修了、同年カナダのオンタリオ州矯正省に入省し女子刑務所、少年少女鑑別所に勤務。同省退職後の76年米ユタ大学大学院博士課程修了、学術博士号取得。77年ミネソタ州立大学機構傘下のセント・クラウド州立大学教育学部准教授。同教授、同学部長代行を歴任後の89年ミネソタ州立大学機構秋田校の学長就任のため帰国

山内太地[ヤマウチタイジ]
1978年岐阜県中津川市生まれ。大学研究家。東洋大学社会学部社会学科卒業。理想の大学教育を求め、47都道府県11カ国及び3地域の873大学1163キャンパスを見学。日本国内の4年制大学778校(2010年度現在)はすべて訪問

山崎徹[ヤマザキトオル]
1954年北海道旭川市生まれ。ノンフィクション・ライター。旭川工業高等電気工学科中退。電気楽器開発エンジニア、週刊誌記者を経て、出版社の編集部勤務。退職後、現職

山本繁[ヤマモトシゲル]
1978年生まれ。東京都出身。社会企業家。慶應義塾大学情報環境学部卒業。「NEC社会起業塾」出身。現在、NPO法人NEWVERY理事長、滋慶イースト教育改革センター顧問、日本映画大学講師、京都造形芸術大学講師などを務めている

渡辺千鶴[ワタナベチズル]
愛媛県生まれ。医療ライター。京都女子大学卒業。医療系出版社を経て、フリーランスに。医療・看護・介護分野を中心に編集・執筆に携わる

井上久男[イノウエヒサオ]
1964年生まれ。フリージャーナリスト。九州大卒。大手電機メーカーを経て、92年に朝日新聞社入社。支局勤務を経て95年から経済部記者としてトヨタ自動車や日産自動車、パナソニックを担当。04年朝日新聞を退社。フリーに転じてからは講談社や文藝春秋、東洋経済新報社、ダイヤモンド社などの各種媒体で執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まじゅ

58
大学のミッション?就職するためだけの大学なんて全滅すればいいのに。社会に出る為の基本的な事は高校までで教えろや!と暴れてみる。 しかし世の中細分化され過ぎだからなぁ。一芸だけに秀でてバランスに欠いた大人がこれからどんどん増えてくるのかと思うと気鬱になる。 2012/11/27

ゆうぼう

6
わたしが学生の頃でさえ(30年弱前)大学がどういう機関なのかわからずにいた。今思えばもったいない期間だったと思う。子供たちが大きくなった時にどうなっているんだろうと読み始めたが、改めて大学に通わせる必要性は全くないと感じた。全入時代の大学。中位校以下には全く必要性を感じない。高卒の就職口がないから大学へ行かす。ではなくて、エリートのみが大学へ行き、ノンキャリは高卒で企業で働く。そういう社会に早く戻ってもらいたい。”各々その所を得”て各人がそれぞれの立場に見合った責任を全うする世の中が日本に一番合っていると2012/12/06

Nobu A

4
6名の筆者と3名のインタビューで編成。前半は安易な薬学部増設による需給問題、「面倒見のいい大学」の様々な取り組み、1割の大学中退が及ぼす社会問題、大学情報のトリック等多岐に渡るテーマで大学の問題点を考察。後半は対話形式で主にどう向き合うかを解説。大衆化した全入時代の大学(進学率が25%→50%)が偏差値至上主義から脱却し、機能分化され、教育機関としての独自のミッションを掲げる必要性には頷く。文科省の大綱化や高校と産業界との連携等、問題は山積みだが、隈無く炙り出し、大学問題を鳥瞰でき、とても示唆に富む。2018/05/07

ナカ

3
政治も経済もだけど、根本をなす教育の現状も悲しい状態にある日本なんだなあ。 2012/11/02

しゅんぺい(笑)

3
なかなか暗い気持ちになる本。大学側と学生のミスマッチ、めっちゃ悪循環な気がする。 現代大学の実態をおさらいするような内容ですが、ちょっとまとまりに欠けてるなあと感じました。 最後に書かれている「大学はミッションを打ち出すべきだ」という話には頷くばかり。大学の問題はどうにかなるもんなんかねえ。2012/08/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5165395
  • ご注意事項