内容説明
千葉県から浮かぶイメージは『里見八犬伝』と「落花生」と「柏レイソル」…等々…。しかし、千葉県には日本最大の加曽利貝塚をはじめたくさんの貝塚がある。源頼朝が石橋山の敗戦から立ち直って鎌倉幕府を作れたのも、房総地方の豪族たちが支援したためだった。戦国時代には安房里見氏が小田原北条氏の関東制覇に抗して戦いを繰り返し、江戸時代には幕府のお膝元として多くの譜代小藩が置かれた。野田・銚子では醤油醸造が盛んとなるのである。本書では、魅力あふれる意外な千葉県の歴史を紹介する。
目次
第1章 千葉県の古代―「貝塚の宝庫」からヤマト王権への服属(千葉県はなぜ、発見された貝塚数日本一なのか?;房総地方にヤマトタケル伝承が多いのはなぜ? ほか)
第2章 千葉県の鎌倉・室町時代―鎌倉の争乱に翻弄された中世の房総(なぜ、千葉氏は房総に一大勢力を築けたのか?;鎌倉殿を軽んじた上総広常の悲惨な末路とは? ほか)
第3章 千葉県の戦国時代―古河公方・関東管領の分裂抗争から北条氏の進攻へ(相模の三浦道寸が房総渡海を行ったのはなぜ?;房総めぐりをした連歌師・宗長の旅の目的とは? ほか)
第4章 千葉県の江戸時代―「江戸のお膝元」として幕府を支えて発展(小金(松戸市)に住んでいた徳川家康の息子とは?
里見氏はなぜ突如改易されたのか? ほか)
第5章 千葉県の近代―首都防衛機能を担った「軍郷千葉」(千葉県はどういった経緯で誕生したのか?;千葉県の名産となった「落花生」誕生秘話とは? ほか)
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学大学院情報学環・史料編纂所教授。専門は近世日本政治・外交史。『江戸お留守居役の日記』(読売新聞社、のち講談社学術文庫)で第40回日本エッセイストクラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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futabakouji2
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