感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜勤中の寺
19
原題は『桶狭間・信長の「奇襲神話」は嘘だった』。その原題通り、一次史料『信長公記』に従って奇襲説をこてんぱん。他の研究者の名前も上げて批判しているので、論争としての面白さも横溢している。藤本正行は信長公記原理主義者というべき人で、信長公記を素直に読み解く事を頻りに勧めている。有名研究者でも史料を曲解している現実。中には明らかな小者の俗書まで叩いているのだが、獅子は鼠も全力で倒すという事か。2013/10/22
鐵太郎
7
桶狭間迂回奇襲説への反論ですね。一か八かの勝負をせざるを得ないところまで追い込まれた信長軍が、強襲して山を駆け上がり、なんと義元をの首を取ってしまったのだそうな。ふうむ、例によっていささかとんがった筆致ではありますが、なかなか面白かった。2011/04/14
手ぬぐいゲッター
2
説得力がある、と思いました
ma3
2
この作者、自分の肌にあわない。自分の学説が無視?された、とか曲解されたとかいって、反論しているが、もっと冷静になろうよっていいたい。根拠にしてる「信長公記」も本当に根拠にしていいの?っていいたい。2010/10/26
rbyawa
0
g031、既存説を読むのにまあそこまで悪くなかったとは言わないものの、奇襲はなかった、特務機関などというものはなかった、荒天の攻撃はなかった、基本的に正面攻撃だったと書かれている! 以上のことがなにもなく、だいたいのところは既存説への攻撃で、なにがそこまでというくらいに感情的だった。まあ実際、だいぶ泥沼になっているんだろうなぁ、という気はしないでもないものの、本の内容の薄さを加速させていたのでほどほどにしたほうがいいと思う。誤解してた人ならともかく、正直史料批判くらいしか読むところない本ですよね、これ…。2016/03/31