映画秘宝 日本映画空振り大三振―くたばれ！ＲＯＯＫＩＥＳ

柳下 毅一郎/江戸木 純/クマちゃん【著】

洋泉社（2010/06発売）

• サイズ B6判／ページ数 285p／高さ 19cm
• 商品コード 9784862485755
• NDC分類 778.21
• Cコード C0074

内容説明

ついに映画会社倒産続出！邦画バブルの粗製濫造にいち早く警鐘を鳴らし続けた全記録、ついに完結！明日にきらめけなかった２００９年サイテー日本映画４６本涙の告発。

目次

オシャレ気分で風俗やＡＶを描くな！薄っぺらな下流社会群像ドラマ『ララピポ』
どすこい系ハーフ歌手が火花を散らす少女漫画ファンも納得！？の大怪作『プライド』
エボラ患者をゾンビとして描く愚行！カンヌで大恥かいた底抜けパニック映画『感染列島』
脚本家が作った映画が全編アドリブ！？演出放棄も甚だしいド素人のお遊戯『ハルフウェイ』
長門裕之が象に踏まれて圧死！老人飼育員たちのドリフ的コントが爆裂『旭山動物園物語　ペンギンが空を飛ぶ』
パンク・スピリットの対極を行くクドカンの小賢しさに大激怒！『少年メリケンサック』
栗まんじゅうをドアップで撮るオシャレ外人監督のセンスに仰天！『ヘブンズ・ドア』
ゆで卵を食べる女に欲情する男！？晩節を汚した有名写真家のド珍作『ゼラチンシルバーＬＯＶＥ』
なぜバレエシーンにＢｏＡの曲！？映画史に残る空前絶後の大惨事！『昴‐スバル‐』
釣りの映画でエコや自分探し…こんなテーマで誰が観るの？『釣りキチ三平』〔ほか〕

著者等紹介

柳下毅一郎［ヤナシタキイチロウ］
特殊翻訳家・映画評論家・殺人研究家。多摩美術大学講師。１９６３年生まれ、大阪府出身

江戸木純［エドキジュン］
映画評論家・映画プロデューサー。１９６２年生まれ、東京都出身。映画評論家として執筆の傍ら“行動的批評”の一環として、『ムトゥ踊るマハラジャ』『ロッタちゃん』シリーズ、『処刑人』など、既存の配給会社が扱わない知られざる映画を日本に紹介。製作関連では『カブキマン』、『王様の漢方』、『丹下左膳・百万両の壺』で過酷な現場を体験、映画を作ることの難しさと共に本音の批評の重要性を実感（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[海猫]

邦画批評鼎談集。46本の映画を取り上げてメッタ切りにしている。私が見たことがある作品は、ヤッターマン、GOEMON、真夏のオリオン、アマルフィ　女神の報酬、しんぼる、曲がれ！スプーン、の6本。他の40本を見たくなるかというと、しんどいです。本文を読むだけでゲップが出そうになるもんね。貶される映画の特徴としては、誰に見せたくて作ってるのかよくわからない。作り手が題材のことをよくわかっていない。脚本が練れていない。といった三点の要素が強いようだ。比較で例に出す映画には面白そうなのがあったので、見てみようかな。

2020/12/29

[夜勤中の寺]

『映画秘宝』に連載された邦画こきおろし鼎談。連載はこの本の分で終わったそうだ。『映画秘宝』は唯一赤字じゃない映画雑誌だと、昔、杉作Ｊ太郎が言っていたが、今でもそうなのだろうか？。結構褒められているのは木村大作の映画くらいで、後は大概コテンパンである。ガレッジセールのゴリ監督の映画なんて、はなから見なければ良いと思うが、きちんと見るのが偉い(笑)。竹中直人の映画なんて褒められそうなイメージだが、しっかり否定している。松本人志は映画監督には向いてないのでは？と思うが。松ちゃんはお笑いしか出来ないと思う。

2016/07/09

[gtn]

見てはいけない映画を事前に知り、危険回避することは、残された時間を有意義に過ごす上で必要かもしれない。あるアニメの実写版に対して、60点満点で60点の作品であり、100点の満足感からは程遠いと本書で批評しているが、当該作品の冗長さとヤマの無さを的確に言い表している。

2021/01/22

[青葉麒麟]

映画秘宝で楽しく読んでたコラム？の単行本。縛り首の刑にあった46本中、観たのは4本だったのは不幸中の幸いかな？邦画の駄目な部分を全部捲し立ててくれるのは読んでて胸がスカッとした。織○裕○はどんな役やっても織○裕○。しかし邦画のCGはちゃちいなぁ(*｀Д´)ノ！！！

2013/06/01

[おーしつ]

「檀れい（以下、金麦）」

2013/12/18