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公務員の「壁」―官民合流で役所はここまで変わる!

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862485519
  • NDC分類 317.3
  • Cコード C0236

内容説明

民間では雇用への不安感が絶えずくすぶる一方で、バッシングに怯える公務員―その数、国家公務員65万人、地方公務員285万人にのぼる。身分保障・給与・社会的地位…官民で働き方や労働条件があまりに乖離しているため、冷静な議論や判断ができなくなっているのが現状だ。不毛な対立を乗り越え、お互いの役割を理解するために官民合流を促進させる必要がある。日本人ならば誰でも一生のうちに、公務員とサラリーマンを経験できる社会へと舵を切れ。

目次

はじめに 官民合流で「公」を誰が担うのか、コンセンサス作りを
序章 「官民分断社会」から「官民合流社会」へ
第1章 公務員バッシングの背景とその本質
第2章 9時‐5時は都市伝説か―公務員の働き方と仕事の中身
第3章 公務員制度改革の現状、その可能性と限界
第4章 公務員をコテンパンに批判するほど、民間企業は正しいのか?
第5章 キャリア官僚は華麗なる転身でどこまで収入がアップするか?―芽生えつつある官民合流の事例
第6章 官民ダブルトラック労働市場から、官民統一シングル労働市場を目指して
おわりに プチ内戦を続ける日本の行く末に何を見るのか?

著者等紹介

中野雅至[ナカノマサシ]
1964年奈良県生まれ。旧労働省入省。職業安定局、ミシガン大学大学院留学、新潟県庁課長、厚生労働省課長補佐などを経て、公募により兵庫県立大学院准教授。安倍内閣で「官民人材交流センターの制度設計に関する懇談会」委員を務め、公務員制度改革に深く関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くりのすけ

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公務員改革が、国民から見て進展しない理由について言及されている。民間企業も含めて考えないと解決しない問題である。官と民が担う役割が大きく違うのでなかなか官民交流しても仕事に対する考え方は変わらないのだろうけど。公務員というよりも、議員側に問題があるのではないかなと個人的に思うこともある。2016/04/08

篠原 裕次郎

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覚書:一生の間に民間企業と公務員の2つを経験できる社会にすることが必要。公務員の給料は中小企業よりは高いが大企業よりは低い。公務員の特殊性の誤解が解けないのは、閉鎖性(入り口主義の勝者が一生他の世界に出ていかない)と比較性(どこと比較するのかにコンセンサスがない)による。実は民間企業(特に大企業)も閉鎖的だ(官民ダブルトラックの労働市場)。ダブルトラックの原因は政策マーケット(政策の売買市場)が無いことと、政策関連業界の分団。官民統一シングル労働市場実現には、官民統一の労働条件と、国民が民間企業と公務員の2012/04/03

BOX

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公務員が批判されるのは、特殊性・閉鎖性・比較性の三つの要因から分析できる。2011/12/03

水菜白菜椎茸昆布豆腐豚肉ポン酢

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★★★★☆2011/11/02

RYO.8

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筆者の理想は、人生の中で公務員と民間両方経験できる世の中とのことだが、そもそも民間だけでも正社員として渡り歩くことが困難な今の日本では中々難しいと思う。ただし、時代が代わり世の中が移り変わっていく中で、官が果たす役割もまた変わっていくのではないかと思う。2011/10/16

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