戦国武田の城―城郭から見た武田三代史 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 425p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784862485496
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0021

内容説明

百年近くになる武田三代の歴史を、城を基礎に追いかけていくことは、容易なことではない。どの戦国大名にもいえることだが、文献上確認できる城は意外と少ない。確認できても、他の大名が手を加えたり改修したり、後世に破壊されたりして研究をさらに困難にしている。こうした障害を乗り越え、壮大な構想を基に山梨・長野・群馬・静岡・愛知県の現地調査を繰り返した本書の成果は、近年の「中世城郭ブーム」の先鞭をつけた重要な位置にある。

目次

1 甲斐は天険の城
2 諏訪への侵入
3 伊那地方への侵入
4 信濃攻略
5 上杉謙信との対戦
6 西上野への侵入
7 上洛への道
8 滅亡への道

著者等紹介

中田正光[ナカダマサミツ]
1946年三重県生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒業。城郭研究家。四〇年以上にわたり全国の中世城郭址を実地調査し高い評価を得ている。特に、武田氏、北条氏の城郭研究で知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YONDA

8
読み応えありすぎて読み終わるのがもったいなく感じました。土の城の魅力は尽きることがありません。死ぬまでにこの本に掲載された城を全部巡りたい…。2015/06/26

スー

4
始めに沢山の城を歩いて調査して書かれた事に脱帽です。武田家の足跡を辿りながら地域ごとに主要な城郭を図面付きで説明されているので非常に分かりやすく勉強になりました。城により守る為の城と、攻撃拠点としての城の違い等興味深く、さらに川中島の戦いの時の謙信が陣を張った妻女山が孤立した山ではなく大きな山から続いていて、妻女山より高い山に武田の城があり見下ろされていた。また、周りも武田の城が連なっていてここに陣を置くのは難しいとの指摘もあって面白かった。Googleアースと見比べながら読んだので位置関係が良くわかった2015/12/20

nakaji47

1
本当に勉強になる本だと思います。正に中世城郭研究のバイブルといえる一冊。今回復刊されたことは大変ありがたい。この本の凄さは実際の現地を見て縄張りを確認し、その構造が戦闘時にどうして有効なのかを具体的に解説してある点。よほど中世城郭に深い理解がなければ、このように詳細な説明はできないでしょう。そしてその縄張りの巧みさから武田軍の軍事ドクトリンまでもが垣間見れます。丸馬出しを多用し、極めて訓練された攻撃的性格を持った軍隊であったことが解ります。戦史を科学的に解析することに興味のある人には是非ともお勧めです。2010/08/01

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