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長篠の戦い―信長の勝因・勝頼の敗因

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862485472
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0221

内容説明

世の「長篠合戦」の常識は、天才・信長が、凡才・武田勝頼を世界初の「鉄砲戦術」=世界的な軍事革命の達成により完膚なきまでに粉砕したことである。勝頼側の敗因は、情勢分析の失敗であり、信長の勝因は、鉄砲だけでなく総合的な戦力差を利用した作戦勝ちだった。

目次

序章 通説上の長篠の戦いとは?
第1章 鉄砲から見た信長の戦歴
第2章 知られざる火縄銃の構造と威力
第3章 武田騎馬軍団の実像
第4章 実録・長篠の戦い(1)―決戦前の動きと戦力分析
第5章 実録・長篠の戦い(2)―四百三十五年前の決戦を再現
第6章 勝頼の敗戦処理と信長の宣伝上手
第7章 長篠の戦いは世界的「戦術革命」だったのか?
終章 その後の織田家・徳川家・武田家
付録1 長篠合戦における織田の銃隊の人数について
付録2 長篠の鉄砲戦術は虚構だ

著者等紹介

藤本正行[フジモトマサユキ]
1948年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部史学科卒業。現在、國學院大學兼任講師。日本軍事史・風俗史専攻。文献・絵画・城郭・甲胄武具研究を集合した独自の歴史研究を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mitei

225
中々戦国時代の1つの戦いに1冊丸ごと焦点を当てたのは斬新に感じた。武田勝頼は決して愚将ではないことは明確だなと思った。最終的にこの戦いで一番得したのは家康だと思った。2016/02/21

橋本治の寺

68
洋泉社新書の藤本正行信長三部作の一つ。長篠の鉄砲三千丁三段撃ちと武田騎馬軍団伝説の否定。ここでも小和田哲男と桐野作人はこてんぱんである(笑)。合戦の実際よりも、戦後の勝頼と信長の対比が面白かった。敗戦をごまかす勝頼、自慢しまくり信長。上杉謙信にも自慢し、武田弱体化で謙信の利用価値が無くなると上杉を攻め、手取川の合戦で謙信に叩きのめされる信長(ダサいな笑)。武田滅亡は長篠から七年も後だったのだなぁ…。2013/10/24

金吾

37
よく資料を読み込み自説を作り込む藤本さんは凄いと感じています。また現地で見たイメージも地形や面積から考えると唱えられている説が妥当のように感じました。ただ他の著書より読みにくく感じました。2023/01/26

糜竺(びじく)

17
長篠の戦いの定説に対しての疑問を呈した本。個人的には少し読みにくかった。2019/12/14

手押し戦車

15
攻者三倍の法則を利用し少人数でも戦える戦略、城攻めは最も消耗が激しいという痛手を負う。敵を恐れているという心理操作を行い更に戦略阻止点という敵が必ず使わざるを得ない場所を作り出し事前に作っていた地の利を生かし山を全部改造して陣城に敵を誘き寄せカウンター攻撃で戦い長篠城の敵を戦っている最中に倒して敵を孤立、ハサミ撃ち状態を作り出した。先例にならってやるのではなく、前例がない所で合理的に基づき考え戦略を実行してしまう。前例が無ければ何もしない事は常識に囚われて機会を失って行く事。勝つには常識を捨てる事2014/06/22

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